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タテトラレポート2013その5〜イチかバチかのランパート〜

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腰に疲労が見えるものの、脚にはまだ若干余裕がある状態でバイクを終え、トランジションへ。
残すはランのみ!

メットを脱いで、代わりにキャップをかぶり、バイクシューズを脱いで、裸足のままランシューを履きます。

トランジション短縮を考えてゴム製コブコブのシューレース(キャタピラン)も買っていたのですが、結局使いませんでした。
実は前日までこちらをシューズに付けていたのですが、直前にやっぱりノーマルの靴紐に戻しました。

まだ確信は持てないのですが、どうもこのゴム紐に変えたことと脚の故障に関連性があるような気がしてきまして。レース前日にこのゴム紐を通したシューズで軽く走っても、足底が痛くなってきたので、悩んだ末にだめもとで元の靴紐に戻したというわけです(迷っていたので両方持ってきてました)。

普通の靴紐なので、フィットさせて結ぶのにやや時間がかかります。
でも、ギュッと締めると気合も入りました。
頼むぞ、最後まで走らせてくれ!

用意しておいた塩アメを一個ガリっと噛み砕き、もう一個念のためポケットに入れて、さぁ出発です!

バイク終了時に一度計測を終了させていたRC3を、再びランモードで計測スタート。

バイク同様ランも自衛隊の基地の中を走りますが、一応金網越しに応援が受けられます。
鉄条網がはりめぐらされた金網沿いに、行って帰ってのほぼ一本道を4往復する、お世辞にも色気のあるコースではありませんが。

とりあえずは様子を見ながら走ります。
バイク直後なのでキレのあるラン動作はできません。
しばらくは我慢だ、とヒタヒタ走ります。

それでもだいぶ暑さにやられたのか、周りはペースが上がらないようで、少しずつ抜くことができます。

バイクからランへの急激な動作の変化でよくありがちな、心拍数の急上昇が起こり、呼吸がかなり粗くなりました。
また大腿四頭筋が突然の着地衝撃に驚いたようで、無理にペースを上げると一気に攣りそうな気配です。
ここはまだ我慢だ。エイドでもらった水を少し口に含み、ヒタヒタ走りを続けます。

金網越しに妻がいるのが見えました。こっちもつらいけど、応援する方だって大変です。
このカンカン照りの中、何時間も待たせて済まないなぁ。
もう少しで全てが終わる。それまで待っててくれぃ!

2周目、エイドでは柄杓を持った少年たちが待ち構えています。
私が近づくと

「頭!足!どっち!?」

と叫ぶので、こっちも

「頭!」

と答えると、ブワシャ!とぶっかけてくれました。

サンキュー!一瞬でもクーリングできたためか、心なしか体が軽くなりました。

ヨッシャヨッシャと少しペースを上げます。
スイムでは到底かなわないであろう逞しい体格の選手たちをズンズン抜けるので、きついけど気持ちも乗ってきました。

念のためポケットに入れておいた塩アメを口に放り込みます。
呼吸が粗くて、悠長になめてる余裕はないのでやはり一気に噛み砕いて飲み干します。これで最後まで保つはず。

3周目、きついけどここが踏ん張りどころ。

自分の性格上、最終周は終わりが見えているのでギリギリまで追い込むことができます。
気合を入れるなら、ラスト一つ前のこの周です!
すれ違う選手が疲労で上体がぶれているのを見て、あらためて体軸を意識。腕振りを強めてリズムを作ります。

あれ?

そう言えば、ずっと悩まされてきた右足底は?

不思議です。痛くありません。

昨日はキロ6分で走っても10分で痛くなったというのに。
アドレナリンの成せるわざか。はたまた土壇場でシューレースを変えたのがよかったか。
理由はわかりません。でも今は走れる。それが全てです。

3周目の折り返し地点、もう補給は必要ないと思っていたのですが、エイドのおばちゃんが

「塩取って〜!!」

と叫んでいるのにつられ、モソモソしたアメ玉サイズの塩タブレットをエイドで取ってパクリ。

あと半周したら、いよいよ最後の4周目です。
きつくなってきました。呼吸が周りに聞こえるほど粗く激しくなっているのが分かります。
でもあと1周なら走りきれるはず。いや、もう一段ギアをあげられるはず。
心拍数は分かりませんが、そこは自分の感覚で分かります。

あれ、そう言えば金網越しにいたはずの妻がいなくなっている。
もうゴール地点に行ってしまったかな。まだ、もう1周あるんだけど。
まぁいいか。よし、妻よゴールで待っててくれ。かっこよくフィニッシュテープを切ってみせるぞ、私は!

さぁ、4周目です。ファイナルラップです。すべて出し切るぞ!

うぉぉぉ!

お!?むむ?

急に横隔膜の下あたりに差し込むような痛みが…。

走り始めに時々起きる脇腹の痛みによく似た感じです。
でも、こんなに散々体を動かした後に痛くなることなんて今までなかったのに。
な、なんだこれは!?

ま、その時は訳もわからず痛みに耐えました。
3周目にだめ押しで摂ったモソモソした塩タブレット、これがギュンギュンと胃の水分を吸い上げて、胃がキューっと痛くなったのかな?
素人考えなので間違ってるかもしれませんが。

もどかしいですが、ペースが上げられません。ただ耐えて走るのみ。
また、裸足で履いたランシューが途中で水もかぶったためか、拇指球に水ぶくれができかけている感覚が。
でももうちょっとなので、ギリギリセーフでいけそう。

最後の折り返しを通過。差し込む痛みもおさまってきました。
本当にあとちょっとで全てが終わります。

長かった。

スイムは怖かった。

あぁ、何だか本当に長い長いレースだったなぁ。

あと少しで好きなだけ休んでいいんだ。

自分は51.5を完走した男になれるんだ。

思えば、うちの奥さんにもだいぶ迷惑かけたなぁ。
仕事から帰っても時間があれば、プール行ったり走りに行ったり。
土日も朝から姿を消して走りに行っちゃったり。
そう言えば、このレースのための宿だって、いいところを探し出してくれたなぁ。
うーん、感謝感謝だ。

疲労が極限まで達し、悟りの境地に近づいたのか、普段当たり前に感じていたあれやこれやが、何だかありがたくてたまりません。

以前にも一度だけ似たようなことがありました。あれは初めてのフルマラソンだった東京マラソンの35kmを過ぎたあたりでした。
やはり全ての人にありがとうと言いたくなる、不思議な感覚でした。

人間の心って、普段はいろんなものにコーティングされてますが、限界まで体を酷使してギリギリまでいくと、そういう余計なものが削ぎ落とされて、精神の根っこの部分がようやくむき出しになるようです。
それが気持ちいいのかもしれませんね。

ゴールが近づいてきました。

基地内の周回路を出て、最後に砂地を走ります。

実況(サッシャさん)がゴールする人の名前を読み上げているのが聞こえていたので、私もゼッケンベルトを正し、両手を挙げて猛アピール。うぉぉぉ。

しかーし、後ろに小さなお子さん達を連れたお父さんが家族同伴ゴールをしようと走ってきていたようで、すっかり実況はそちらに集中。
私はそのままするっとフィニッシュテープを切っちゃいました。とほほ。
まぁ、そりゃ可もなく不可もないタイムで、男が一人ゴールしても実況だって特にコメントすることないよなぁ。

おほん、気を取り直して…

やったー!!!!

完走したぞー!!!

終わったー!!!

喜びが爆発しました。うぉぉぉ!

妻が待っていてくれました。ありがとう。それしか言えないけど、心の底からそう思うよ。これからもよろしくお願いします。

タイムは41分とちょっと。キロ4分と少しで走っていたということか。
40分切りを目指して今年は練習を積んできたことを考えると、目標達成ならず。
でも今は走りきれただけで、他には何もいらないって感じです。

とにかくレースが終わりました。長かったレースレポートも終わりました。お付き合いありがとうございました…。

と言いつつ、あと一回だけ続きます。

 

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