どうも。街中で人のロードバイクをジロジロみてしまうMahhyです。
バイクは機材スポーツですから、自分なりにパーツを変えてセッティングしていくのも醍醐味ですよね。
わたしはトライアスロンで主に使用しているので、それに合わせたバイクにしています。
自分の中で思い切ったのが、楕円リングRIDEAの導入でした。
コンパクトクランクから卒業したかったのもありますし、なんだか「わかる奴」っぽくていいかな~、と思い(動機が軽いな…)。
数ある楕円リングの中でわたしがRIDEA(リデア)を選んだ理由と、実際に使ってみて感じたことをまとめました。
そして、思いもしなかった大失態についても、恥を忍んで書くことにします。
楕円リングの導入を検討しているすべての人のために…。
楕円リング導入にいたるまで
コンパクトクランクからの卒業
私の愛車(ロードバイクね)コラテックは完成車で買った時には、コンパクトクランク(50-34T)がついていました。
でもしばらく使っていて、ヒルクライムをするわけでもないし、平地主体のトライアスロン(しかもショート)をメインにした場合あまり軽いギアは必要ないかな?と思うようになりました。
まぁ、正直お恥ずかしいですがコンパクトでもよっぽどの下りでもない限りアウターで踏み切ることはなかったので、自分の脚力じゃコンパクトがお似合いなのかな?という気もしたのですが、やはり楽なギアがあるとそればかり使ってしまい、いつまで経っても力がつかないな、と思い直し、とうとうコンパクト卒業を決めたわけです。
そこで!
どうせチェーンリングを変えるならトライアスリートっぽく楕円リングにしちゃえ!という発想にいたったわけです。
楕円リングの効率性云々、バイクの後のランパートに脚が残せるだなんだと喧伝されていますが、私の場合結構ミーハーなノリです、はい。
だって何かかっこいいじゃないですか、一味違う感じがして。
ROTOR? RIDEA?
さてさて、楕円リングの有名どころと言えばROTORのQリングですが、あらためて調べてみると、いかんせん高い…。
しかも、ROTORはシマノ105コンパクトクランクと同じ110PCDのリングでもシマノコンパクトクランクには非対応ということで、いざROTORにしようとすると、チェーンリングだけでなく、クランクも変えなければならず、相当な出費になることが分かりました。
であれこれ調べて選んだのが、RIDEAの楕円リングです。
こちらのメーカーもだいぶ認知度があがってきているので、みなさんもご存知でしょうから詳しい説明は割愛。
結構評判もよいので、安かろう悪かろうではないかな、と。
ありがたいことにRIDEAは、私が使っていたシマノ105のコンパクトクランクの110PCDに対応し、なおかつノーマルクランク相当の歯数(53-39T)の楕円リングを揃えていたので、クランクの交換をしなくても楕円リングのみの購入で、目的のギアの大型化と楕円リング導入ができました。
楕円リングはフロントディレーラーの位置も調整しなければいけないため、取り付けはショップにお願いしました。
これから↓
これに↓
今までのチェーンリングが50-34T。
新しく付けたRIDEAは53-39T(楕円により±3T)。
うーん、一気に変わりましたね。
RIDEA導入直後のインプレッション
しばらく使った時点で私が感じたのは次のような変化でした。
(1)ケイデンス若干低下
(2)巡航速度はややアップ
(3)ペダリングに強弱のリズムが出てきた?
(4)ペダリングが縦に踏み下ろすようなイメージに変化
(1)と(2)は、楕円による変化というよりは、ギアの大型化によるところが大きいと思います。
(3)は、クランクが一回転する中で力がかかるところとスカッと抜けるところがあるので、自然と緩急をつけて踏むようになった気がしました(インナーだとやはりリングの直径が小さいので最大直径と最小直径の差が少なく、あまり変化が分かりませんでしたが)。
(4)も楕円リングの強弱の感覚から生まれたものでしょうが、スムーズに円を描くペダリングというよりは、力のかかるポイントでは真下に踏み下ろすような、モモの上げ下ろしに集中した、縦型ペダリングになってきました。
ギアが一気に大きくなったので、脚に来るかも、踏めないかも、と恐れていましたが(店員さんにもそう言われました)、思ったよりも普通に踏めました。
もしかするとこれが「力の入るポイントに最大効率点がくる」という楕円リングの効果なのかなぁなんて思っていたのですが。
実は私、この時おそるべき間違いをおかしていたのです…。
(ここまで読んだ段階で違いに気づいた人はえらい!)
RIDEAの取り付け角度が違っていた!!
RIDEAを使い始めてから1年以上が経った時のことです。
すでにこの楕円リングで、榛名湖トライアスロンや昭和記念公園トライアスロンに出場していました。
それぞれのレースでは、自分としては納得いく結果も出て、「やっぱバイクは機材スポーツだな。思い切って楕円リングにして正解だったぜ」なんて、思っていたのですが…。
ある時、
チェーンリングの角度がおかしくないですか?
という衝撃的な指摘をブログを通してとある方から受けました。
え!?
と慌てて自分のバイクをチェックして愕然としました。
写真をご覧ください。
[クランクが3時あたりの時、つまり一番踏み込みの力が入れられるポイントで、楕円リングは横向きで歯数が少ない状態…]
[クランクが0時過ぎあたり、引き上げてきた足を前に出す力の入れにくいポイントで、楕円リングは縦向き、つまり最も歯数が多く、回すのに力が必要な状態…]
なんと!
効率が良くなるはずの楕円リングが、全く効果を発揮しないどころか、むしろ必要以上にエネルギーを使う逆効果な角度になっていたのです!
にわかには受け入れがたい事実。まさか、こんなことにも気づかないまま、使い続けていたなんて…。
楕円リングに変えてペダリングに強弱のリズムが出てきた、とか、ペダリングが縦に踏み下ろすようなイメージに変化した、とか思っていましたが、何も分かっちゃいませんでした…。
ただ、体重がペダルにかかるポイントで歯数が少なくなるので、スカッと抜けるような感覚を上記のように勘違いしていただけのようです。
仕方なく最寄りのショップへ持っていき、正しい角度に取り付け直してもらいました。
ちなみにチェーンリングを購入、取り付けしてもらったショップとは違うところです(RIDEAを取り扱っていたので仕方なく行ったショップでしたが、もう絶対そこにはいかん!思えば楕円リングを買って取り付けてもらう時だって、事前に予約していたのに、当日になって「あー今日イベントがある日なんでだめですわ」とドタキャンされたりしたのです。むかむか)。
私の楕円リングを一目見た店員さんも苦笑いして一言。
「これ罰ゲーム状態ですね」
はい、おっしゃる通り…。
こんな形に組み上げた購入店に文句のひとつも言いたくなりますが、1年以上気づきもしなかった私には今さら何も言う資格なし。
プロがやったんだから正しい、の盲信は禁物ですね。取り付け直しにかかった工賃は、自分への戒めとなる勉強料です、はい。
まぁ前向きに考えるなら、完全に自業自得とはいえこんなハンディキャップ状態でもちゃんとレースで戦えたんだから、地力がついてきたかも?なんて。
変な力の入れ方のペダリングをひたすら身体に叩き込んでいたかと思うと、むなしい…。
正しいポジションでペダリング感覚も再インストール
ようやく正しい位置に取り付け直して、さてどう変わったか。
しばらくはスカッと肩透かしを食らう感覚と、ウィーンと急にペダルが重くなる感覚になじめず、ケイデンスが上げにくくて仕方ありませんでした。
やはり、一年以上間違った角度で取り付けていたことで、脚に染み付いてしまった入力のタイミングとずれがあったようです。
それから再インストールするつもりで、コツコツと修正していきました。
いまはまったく違和感なく乗れています。
あ、ちなみに楕円リング全般で危惧されるチェーントラブルですが、このRIDEAにして数年経ちますが、練習でもレースでもチェーン落ちしたことはありません。
かなりがっちりした素材でしなりにくいのがいいのかもしれません。
うーん、参考になりましたでしょうか。なんかおのれの鈍感さをさらしただけのような気が…。
私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!
内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!
というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。
追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。