突然ですが、私自身ひと様のブログであちこちの大会に出場されたリアルな記事を読むのが好きなので、自分もトライアスロンの大会に出た時はその時のつらさや楽しさを書き残そうと思っていました。
というわけで、これまでに少ないながら参加してきた大会の様子を紹介したいと思います。
まずは、私のトライアスロン2戦目となった2012年の昭和記念公園トライアスロン大会(チームケンズカップ)です(ちなみにデビュー戦も前年の同大会でした)。
スタートまでのどたばた
2012年9月7日当日。
朝目覚めて外を見ると、どうやら天気は晴れで一安心。
でも、前日までの予報ではどこで一雨くるか分からない感じだったので油断はせず、雨のレースも覚悟して出発しました。
大会会場となるのは国営昭和記念公園(東京・立川市)。
私の実家がこの近くなので、前もってバイクを預けておき、当日は電車でまず実家へ向かいました。
電車の中であらためて忘れ物がないことも確認して、自分を落ち着けます。はい、もうレース当日の高揚感が始まっていました。
実家でバイクにちょっと油をさしたりして、ヘルメットやサングラスなどを準備。そうしていると、母が今日のレースは何時からだ、全部でどれぐらい時間がかかるんだ、と色々聞いてきます。30過ぎて親の応援もないだろうと(妻はスタート時刻前には来る予定)、別に来なくていいよと言いましたが、一応大会要項を出して場所や時間を教えました。
受付時間が迫っていたので、いそいで出発。バイク自走で会場へ。
一年ぶりにやってきました、昭和記念公園。いるわいるわ、屈強なトライアスリートたちが。
いやでもテンションがあがってきます。
チームで盛り上がる人たち、顔見知りで調子はどう?と話す人たち。一人で少し気おくれする私でした…。
さて、何はともあれ受付受付。事前に送られてきた要項の封筒を当日の受付時には必ず持参とあったので、バックから取り出し…、あれ、あれ?
無い!!
自宅を出る時にはちゃんと荷物チェックをして、バッグに入れていたことは間違いありません。はい、そうです。実家でバックから取り出してそのままにしてきたようです。
あわてて、母に電話をすると「あぁ何か封筒置いてあるよ」と呑気な返事が。
やっちまった~!
こんな初歩的な忘れ物をするなんて小学生か、とものすごい恥ずかしさを覚えながら、ボランティアでしょうか受付をしていたイガグリ坊主の中学生くんに聞いてみました。
「あのー封筒忘れちゃったんですけど、やっぱだめですか?」。
結局、選手番号も覚えてましたし、年齢、氏名を伝えて普通に受付してくれました。
はー、セーフ。でも焦りました。
こんなケアレスミスするなんて、すでにテンパっていることが自分でもよく分かりました。ちょっとこの後のレースが不安になってきました。
受付が済んで、ゼッケンやら参加賞のTシャツやらを受け取り、会場へ。
それにしてもこのTシャツ、なかなか奇抜なデザインがプリントされていて、もう少しシンプルだと練習でも使いやすいんですけど…。まぁいいか。
会場では、まずシートを敷いて自分の休憩スペースを作ってから、メンテナンスサービスで空気入れを借りてタイヤに空気を入れたり(サイクルベースあさひで遠征におすすめのフロアポンプを見る)。
バイクやヘルメットにナンバーシールを貼ったり、ゼッケンベルトにゼッケン通したり。
トランジションに用意するバイクシューズやランシューズを用意して、バイクのボトルにはポカリを入れて。いやぁやることがいっぱいありますね。
トランジションのバイクラックにバイクをセットした後も、あ、日差し強いかもしれないからキャップも置いておかなきゃ、とか荷物置き場とトランジションエリアを行ったり来たり。慣れてないのがバレバレですね。
その後開会式に出て、しばらくしたら高校生の部がスタートしたりして、いよいよ大会も幕開けです。
応援のために妻が来てくれて、買ってきてくれたおにぎりやパンで早めの昼食にします。スタートの一時間前には済ませておいた方がいいと思いまして。
あ、最初に書き忘れましたが、この大会は周回プールでスイムが行われ、とても一度に大勢は泳げないので、実に第10ウェーブまで細かく組が分かれておりまして、時間差でスタートする方式がとられています。
30-34歳の部の私は、第9ウェーブ。1組めがスタートするのが11時15分。
私のスタートは12時50分でした。
9時半には受付をしたので、3時間以上待っていたことになります。準備やら何やらで結構あっという間でしたけどね。
さて、昼も食べ終えてあとはスタート時間を待つだけ。
何だかバクバクしてきました。
計ると心拍数は座っているだけなのに90拍/分近くまで上がっていました。
まぁ、体がこれから始まるレースモードに切り替わってきたと前向きに考えます。
そこで、ふと思ったんですけど、トライアスロンってウォーミングアップはどうするものなんでしょう?
スタート直前に試泳があるから、それでいいんでしょうか。
これから高負荷の運動が始まるわけですから、一度心拍数を上げておいた方がいいのでは?と思ったのですが、よく分からず。
とりあえず軽くそこら辺を走ってみました(あまり意味がなかったかも)。
スタート25分前に招集され、センサーのついたアンクルバンドを受け取ります。
そしてプールの一角で試泳タイム。
10数メートルを行ったり来たりなので、調子はよく分かりませんが、体を動かしたら少し落ち着くことができました。
後は練習の成果を見せるのみ!
さぁいよいよスタートです。
闇雲のスイム
さぁスタート時間となりました。
同じ組の一団でプールに入ります。はぁドキドキ。
プールは周回コースを2周とちょっと泳ぎます。
思えば、一年前のこの大会が私のトライアスロンデビューでした(突如回想モードに入ります)。
その頃はすでに半年近く、自分なりにプールに通って練習していた私でしたが、ほろ苦い記憶だけが残っています。
自分が遅いのはよく分かっているから、無理に張り合わないようにしよう。
一周ぐるりの周回コースだから、とにかく内側の壁に沿って泳いでいれば無駄なく一周できるだろうと、考えてスタートした一年前の私でした。
内側、内側と右手にプールの壁を見ながら泳いでいると、「コース外れてるよ」と監視の人にとめられました。
え?と慌てて立ち上がると、実はこのプール、図のように脇道があったのです。
大回りしなきゃいけないところを、ショートカットしようとしたような感じですね。
そんなこと、陸から見ればすぐ分かりそうなものなのに、やはりテンパっていたんでしょうね。
あわわ、やばいやばいと正規のコースに目を向けると、ガーン!全員先に行っている…。
正真正銘のビリになっていました。
自分が遅いとは知っていましたが、本当のビリになることは予想していなかったので、あわてまくり。
心臓がばくばく。パニックです。
あたふた水に飛び込んで泳ぎ始めましたが、呼吸が完全にあがっているため息が続かず、すぐに立ち上がってしまいます。
プールでよかった…。海なら完全におぼれてましたね。
プールサイドで応援してくれていた妻も、集団がわーっと泳いできて私の姿が見当たらず、あぁいっぱいいて見つけられなかった、なんて思っていたところ、まさかのはるか後方から私が泳いできて驚いたそうです。いやはや。
泳いでは立ってハァハァ。泳いでは立ってハァハァ。
同じように止まって立つ人も出てきて、ビリではなくなりましたが限りなくそれに近い順位でした。
ほとんどトランジションにバイクが残っていなかったのを覚えています。
というのが、一年前の私の散々なスイムでした。
あれから一年間、自分なりに練習を続けてきました。
一回だけトータルイマージョンスイムのレッスンも受けました。
行きつけのジムのプールでは、突如現れたスイマーオジサンが専属コーチとなってダメ出しをしてくれました。
だから、今回は750mを泳ぎ切る!
これからもっと長い距離のトライアスロンを目指すのだから、これぐらいの距離はプールとは言え脚をつかずに泳ぎ切ってみせる!
それが自分に課した大きな大きな目標でした。
「スタート一分前!」
スタートのテープが張られます。
自分は前に陣取っても邪魔をしちゃうだけなので、後ろの方に位置しました。
タイムではなく、あくまで自分との戦いですから。
でも、みんな結構詰めてくるんですね。
こんなギュウギュウじゃまともに泳げないのでは、と思うのですが。
なんて考えてる間に「30秒前」のコール。
スタッフの人が「気合い入れていきましょう!(的な発言。よく覚えていない)」と叫び、こちらも「ウォー!」と叫び返し、気合いを込めた拍手で自らを鼓舞します。
「ファーーン(スタートの合図)」
一斉に泳ぎ始めます。さぁ覚悟を決めて、私も突入です!
案の定、コースは人でギュウギュウです。
目の前では脚がバタバタ。
左右からは手がグイグイ。
おぉ、これがトライアスロン名物のバトルっちゅう奴か!なぜかテンションが上がる私です。
多分実際はかなりマイルドなバトルだったと思います。
だって上から乗っかられたり、脚をつかまれたり、ぶん殴られたりするっていうじゃないですか、本当のバトルって。
それに比べると、単にお互い体をこすり合わせてるぐらいだったので、特に問題はありませんでした。
でも実はここで一回脚を着いてしまいました…。
人が多くて、本当にこっちの方向でいいのか不安になってきてしまい。
でも、苦しくなってとか疲れて立ったわけじゃないので、これはノーカウントです。
そういうことにして下さい。
しばらくして少しずつ人もばらけてきて、泳ぎやすくなりました。
まだスタートしたばかりですが、とりあえずそんなに周りから遅れているような感じはしません。
まぁ先頭の速い人たちはきっとはるか先に行ってしまったことでしょうが。
とりあえず周りと同じペースで泳げていることにうれしくなった私でしたが、むむ早速肩が重くなってきたぞ…。
おかしい、練習でもこんなにすぐに肩に乳酸がたまってくるようなことは無かったのに。
自分の泳ぎをあらためて意識して分かりました。
まったく伸びの時間がなく、ひたすら手を回していたのです。
とりあえず集団に着いていきたい、という焦りから余裕の全くない泳ぎになっていたようです。
そこで、エントリーしたらすっと手足を伸ばし、水を滑る時間を作りました。
その間は休めます。
掻いて、伸びて~、掻いて、伸びて~。
息継ぎも効率は悪いかもしれませんが、1ストローク毎に呼吸をするようにして、リズムを作るようにしました。
しばらくすると、肩の重みが消え、やや楽に泳げるように。
この切り替えができるようになっただけでも、自分としては成長したなぁと自画自賛してました、水の中で。
特にそれでペースが落ちたわけでもないようで、近くの人たちと抜いたり抜かれたり。
時々立ち上がる人も出てきて、そうするとスーッと抜かしていきました。
よしよし。自分との戦いだ、とか言っておきながらやっぱり抜かせば調子に乗りますし、抜かれるとくそっと思ってしまう自分がいますね。
ふと泳ぎながら、陸に目をやると妻の姿とともに、いつの間にか母が現れていました。
どうやら遅れてやってきた模様。暑いのに悪いなぁなんて思う余裕はありませんでしたが。
ばらけてきたとは言っても、横幅に限りがあるプールなのでところどころで人とぶつかります。
それにしても、よくぶつかるなぁと思っていたのですが。
周回コースとは言っても、実は結構くねくね曲がっているので、時々ヘッドアップして前を見なくてはいけません。
で、顔を上げて前を見るたびに、全然違う方向に進もうとしていたことが分かり、あわてて方向転換ということが続きました。
もしかして、私、まっすぐ泳げていない?
普段プールで泳いでいると、底にはラインも引いてありますし、碁盤目状にタイルが貼ってあるので、曲がることなんてありませんでした。
しかしこのプールは当然底に進行方向が書いてあるわけではありませんし、くねくねと曲がっています。
後で妻や母には「あんた何であんなあっちこっち泳いでたの?相当無駄な距離泳いでたよ」と言われました。やっぱり…。
よく人にぶつかるなぁと思っていましたが、当然ですね。
正しい方向に泳いでいた人たちに、私が横切るようにぶつかっていただけのようです。
本当にすいません…。迷惑かけちゃいましたね。ぶん殴られなくてよかったです。
そうこうする内に、2周目も終了。あとは1/3周先でスイムアップです。
ゴールが見えてきました。目標だった750m完泳がもう少しで達成できそうです。
おりゃー、この時ばかりはグイグイ掻きました。
後で母には「あんた何で最後あんなにバタバタしてたの」と冷たく言われました。
なるほど、どうやら本人が思っていたようには、ペースアップしていなかったようです(苦笑)。
兎にも角にも、たどり着きましたよ!
栄光のスイムアップです。
もはや私の中で、レースの大半が終わったと言っても過言ではありません。
大いなる達成感に満たされながら、陸に上がりました。
と、同時に気づきました。
あ、脚がだる重だ!!
暗雲のバイク
最も不安であったスイムを終えて、達成感に満たされ、もはやレースが半分終わったような気になった私ですが、水から陸にあがって二三歩走った時点で気が付きました。
脚、というかモモがかなり重たいことに…。やばいぞ、これは。
とりあえずトランジションへ。
用意しておいたハンドタオルで足先を拭いて、まずソックスを。
しかし拭き足りなかったようで、濡れているとなかなかソックスって履けないものですね。
さらにバイクシューズを履きます。
上級者はバイクペダルにビンディングでシューズをセットしておいて、バイクに乗ってから履くようですが、この技は私はまだできません。
ヘルメットをかぶり、サングラスを装着。
いつも感じるのですが、この瞬間シャキーンと変身したような気分になり、一気にバイクモードに切り替わりますね。
さぁラックからバイクを外して押しながら走ります。
乗車ラインまでが遠いのです。
クリートがすり減るなぁなんて思いつつ、ヨタヨタ走り。
さぁ、ラインを越えていざバイクに跨り、スタートです。
バイクは公園全体を大回りする周回コースを4周しての20kmです。
バイクコースには前のウェーブやそのまた前のウェーブの人たちが大勢走っているので、もはや自分がどのあたりの位置なのかよく分かりません。
スタートしてからしばらくは風向きがよかったのか、多少下りだったのか、結構楽に38km/hくらいまでスピードが出て、あれ調子いいかも?と一瞬思いました。
しかし、ヘアピンカーブを曲がり、ゆるやかな上りに差し掛かるあたりでは、ガクッと30km/hを切るぐらいまでスピードが落ちたり、結局33、4km/hぐらいのペースに落ち着きました。
最近のバイク練習の感じからして、レース本番のリミッター解除モードに入ったらもう少し速いペースで20kmぐらいだったら走れるとふんでいたのですが…。
やはりスイムの疲れが脚にきているということでしょうか。
周回コースには結構細かなアップダウンがあります。
少しずつ前の人をかわしていきますが、時に次元のちがうスピードで風を切り裂くような人が追い越していきます。
自分も走っているくせに、感心して思わず「はえー」と笑っちゃいました。
頑張れば自分もあんな風に走れるようになるんでしょうか。
この大会はスイムもプールですし、バイクもランも公園内で行われるので、初心者向けのレースに位置付けられています。
クロスバイクやマウンテンバイクで出ている人も時々見かけましたし、レースデビューらしき人も多くいました。
そのせいでしょうか。バイクでは追い越しているわけでもなく、ただ何となく右側を走っている人が結構いました。
で仕方なく「右から抜きます!」と声をかけたりしましたが、私の声が小さくてよく聞こえなかったのでしょう。
避けようとさらに右に寄ってしまう人がいたりして、危うく接触しそうになったり(舗装路からコースアウトしてよけました)。
そんなことをぐずぐずやっていると、今度は「通ります!」という叫び声とともにハイスピード集団が迫ってきます。
あわあわしていると、ガンガン左側から追い越していったり。なんだか色々と危なっかしいことがありました。
ようやくバイクも4周目の最終周です。
次のウェーブの人でしょうが、いいペースで後ろから追い抜いていった人がいましたが、完全にドラフティングしています。
ルールを知らないのでしょうか。ちゃんと今日もらった競技規則に書いてありますよ。
ドラフティング野郎に負けるのは癪なので、何とか着いていきましたが、最後はランに向けてギアを軽くし、なるべくクルクル回すようにしましたので、その間に引き離されてしまいました。
くそう、今日のところは見逃してやる…。と負け惜しみを言いながら、バイク終了。
さぁ、残すところは5kmのランのみ!しかし、脚が…。
失意のラン
バイクフィニッシュ地点で降車し、また長い長い乗車禁止エリアをバイクを押して、トランジションエリアまで走ったのですが、この時すでに脚はヘロヘロ。
バイクをラックに掛け、ヘルメットを外し、シューズを履き替えるためとは言え、たまらずどかっと腰をおろしてしまいました。
腰をおろすと、体にたまった疲労がよく分かりました。
でも残すは、たかだか5kmです。
いつもの練習ではあっという間に終わってしまうような距離です。
何とかやれるはず。自分に言い聞かせて、しっかりとランシューの紐を結びました。
さぁ、完走へ向けてランパートのスタートです!
ランは折り返しのコースを3周してゴールです。
走り始めると、脚がまったく思うように動かないことがすぐに分かりました。
本番前までに結局2回ぐらいしかブリックランはできませんでしたが、その時には感じなかったもたつき、もどかしさを感じます。うむむ。
バイク後のランで脚がしっかり回るようにと、バイクのフィニッシュ前から軽いギアをクルクル回していたのですが、今回に限っては効き目が薄かったようです。
というよりも、脚の筋肉そのものがへばっていたら、何をやってもだめなのかも。
しかし1周目を走っている私は、きっと徐々に脚が動き始めるだろうと淡い期待を抱いていました。
そんな期待も、2周目に入ったところで打ち砕かれましたが。
そろそろペースアップしなければ、と焦り始めた2周目ですが、何ということでしょう。
前モモが攣りそうになってきました。
冗談じゃなく、もうちょっとペースを上げたら両足とも一気に攣ってしまいそうです。
ランで脚が攣りそうになるなんて初めての経験で、自分でも驚きました。
ふくらはぎのような小さな筋肉ではなく、大腿四頭筋が攣りそうになるっていうのだから大変です。
仕方なくふがいないペースで走りました。
時計をせずに走っていたので、実際のペースは分かりませんでしたが、体感的にはキロ5分ぐらいまで落ち込んでる感じです。
5kmぐらいの短距離、キロ4分を切るスピードで走り切るイメージでのぞんでいたのに…。
エイドで水を受け取って、脚にかけたりもしましたが、まさに焼け石に水。
こんなはずじゃない。こんなはずじゃ…。
体が思うように動かないくやしさでいっぱいになりながら、3周目に何とか突入。
攣りそうな気配が少し弱まってきたところで、「前モモが死んでるなら裏モモだ!」と、お尻とハムだけに意識を集中して走りのフォームを修正。
なんて言いながら、ペースはほとんど変わりません。
いいペースでスーッと走り去っていく人を見ては、何とか着いていこうと試みるのですが、どうにもこうにも体が前に進みません。
しかし、5kmという距離はやはり短く、なんだかんだでゴールが近づいてきました。
応援の人も多い最後のストレートに入って、全部出し切ろう!とラストスパート。
この時だけは意外に脚が動き、まさに疾走。
まわりに誰もおらず、単独でゴールテープに突っ込みました。
なんだ走れるじゃん。もう最後ということで、脳がリミッターを外したのでしょうか。
完走の安心感と達成感で満たされましたが、最後に走れただけに、途中のふがいない走りが余計くやしくもなりました。
スイムを泳ぎ切った感動もどこへやらです。
タイムがどうだったのか、自分で計っていなかったのでこの時は何も分かりませんでした。
まぁ、とにかく無事完走。めでたしめでたしです。うーんでもくやしいなぁ。
応援してくれていた妻や母と合流し、片づけをしてバイクも回収。
また自走で実家まで帰りました。
打ち上げということで、実家ではケーキを食べ、自宅に帰ってからは体が欲するままに外でステーキを食べました。
「打ち上げ打ち上げ♪」と言って、私と同じだけケーキとステーキを食べている妻が少し心配になりましたが…。
リザルトから考えた現状と課題
後日、昭和記念公園トライアスロンのリザルトを、チームケンズのサイトにて確認したところ、自分の予想よりはやや上といったところでした。
総合は一応二桁番台に入れました。
デビュー戦だった前年よりは50番ぐらい順位はアップ!
ま、同じ方が出てるわけではないから、比べてもって気もしますが、一応の目安として。
さて、各種目はどうだったか。
まず超苦手種目のスイム。
そのタイムはと言いますと、13分ちょっとで、スイム順位は200番台後半でした。
それでも、えらいぞ自分!
だって去年は15分かかって、順位も400番台でしたから。
たしかに泳げる人から見たら笑っちゃうタイムかもしれませんが(そして実際にはそんな風に小馬鹿にするような人はいないのでしょうが)、一年で200人近く抜いたと考えれば悪くないと思いませんか?
続いてバイクは43分。
去年よりは少しタイムアップしましたが、まだまだ勝負できるレベルではありませんね。
サイコンの計測ではアベは33.3km/hでした(トランジションまでの手押し区間も計測に入ってますが、そう大きくは変わらないでしょう)。
リザルトを見ていて実感したんですけれど、レースの総合時間の中でバイクパートが占める割合は、他のスイム、ランとは段違いですね。
バイクのレベルアップが総合タイム向上に一番効果的かも。
そして最後のラン。
自分の中で大失速の悔いばかりが残る走りでしたが、それでも去年よりはほんの少しタイムアップ。
順位も20位台だったので、三種目の中では得意と言ってもいいですかね。
さて、そんな現実を知った私は今後のトレーニングの計画を考えました。
なんせ次の目標は海デビュー、オリンピックディスタンスデビューでしたので。
スイムはもとがダメダメなので、まだまだレベルアップできるはずと考え、トータルイマージョンのスイムレッスンを受けることにしました。
次にバイクは、そもそも乗る回数が少なすぎ、一回に乗る距離も短かったことから(50km程度)、もう少し時間をやりくりして乗る機会を増やすことに。
そして、登りはやっぱり力がつくと言うので、ヒルクライムには興味が無いのですが、峠もたまには行こうと決めました。
そしてランは、この大会では急ブレーキをかけてしまいましたが、もう少し攻めの走りができたと思うので、秋口からの10kmやハーフのレースをうまく活用して力をつけていくことに。
そんな課題が見つかった2012年の昭和記念公園トライアスロン大会でしたとさ。
私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!
内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!
というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。
追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。