BIKE

GT-Roller Flex 使用上の注意点【クイックリリースとマット】

すでに自分なりのインプレ記事を書きましたが、あらためてGTローラーフレックスの良い点を挙げると

・バイクをこぐ感覚が割と自然(固定ローラーに比べて)
・音がほんとに静か(寝ている隣室の家族を起こさない)
・前輪を外すので省スペース(小さなマンションではこれ重要)
・タイヤカスが出ない(部屋が汚れない。掃除が楽)
・見た目がスタイリッシュ

このGTローラーをトレーニングのメインにしたくて、ローラー専用部屋まで作ってしまいました。

ローラー部屋
自転車乗りの夢、ローラー部屋を構築!【マンションだって工夫次第】 どうも。毎朝、妻と娘を起こさないかビクビクしながらトレーニングしているMahhyです。 今回は、マンション住まいの方に贈る...

と、いいことばかり書いていましたが、使いまくった結果として注意すべき点も見えてきました。

クイックリリースの変形に注意

負荷が集中するポイントがクイックリリースだった!

GTローラーフレックスはバイクのフロントフォークを、モーションコントローラー(ようするにゆらゆら揺れる前輪受け)にセットして使います。

フロントフォークを固定するには前輪用のクイックリリース(クイックレリーズとも)が1本必要です。

クイックリリースをモーションコントローラーに通して、あとはホイールをはめるのと同じ要領でフロントフォークのエンド部(コの字型の部分)を取り付けます。

で、バイクにまたがって漕ぎ出すと、モーションコントローラーの働きにより、ふわふわと絶妙にバイクが揺れます(もちろんその振り幅には限度があります)。

さて、ここで気をつけなければいけないことがあります。
実走や3本ローラーだったら、ここまでバイクを傾けたら転倒する、というポイントがありますが、GTローラーは極端にバランスを崩しても土台はしっかり脚を広げている(真上から見るとTの字、もしくはYの字)ので倒れることはありません。

ただし当然どこかに負荷はかかっています。
そのどこかというのが、バイクとローラー台をつないでいるフロントのクイックリリースです。

乗り慣れてくるとバランスも整ってきて極端にバイクがグラグラ傾くことはなくなるのですが、どうせ倒れないからと思ってあまり雑に乗っていると、やわなシャフトのクイックリリースでは、その負荷が蓄積されてゆがみが生じる可能性があります。

たまにはローラー台のメンテナンスもしようかしら、とクイックリリースを受けから抜こうとした時に、あれ抜けない?ということが私の場合2回ありました。
ペンチで力づくでシャフトの変形をなおし、グリグリ少しずつ回して何とか2回とも引き抜くことができました。
危うくメーカー送りにするところでした。

まぁ、正直にいいますと、1回目は100%私自身の不注意が原因でした。
クイックリリースをちゃんと締めずに、ただフロントフォークを引っ掛けただけのバイクにうっかりまたがってしまったのです。

こぎ始めてバランスが偏った時、本来ならモーションコントローラーの力で元に戻るはずが、フロントフォークが固定されていなかったものだから、そのままバイクが外れたのです!

倒れるとは夢にも思ってもいなかった私はクリートを外す間も無く、無様に横の壁に激突しました。
あれは痛かった…。

バイクは幸い無事だったのですが、クイックリリースが前述の通り曲がって抜けなくなっていました…。

これは完全に自業自得なんですが(笑)、2回目はそういうわかりやすい理由もなく、気づいたらやはりクイックリリースが歪んでいました。

歪んだクイック

もちろん1回目の時よりはマシな変形だったのですが、気づかずに使い続けていたらもっと進行していた可能性もあります。

つけられれば何でもいいだろう、とシマノの1番安いクイックリリースを使ったのも悪かったのかもしれません。




クイックリリース変形対策

この変形対策としては、

・クイックリリースをしっかり締める。
・頑丈なクイックリリースを使う。
・無闇にバイクを振らず(それこそ実走と同じ気持ちで)まっすぐ走る事を意識する。
・たまにクイックリリースを回して取り付け角度を変える。

といったところでしょうか。

また、早期発見・早期対処(変形が進んでクイックリリースが抜けなくなったら大ごとになるので)を重視するなら、定期的にローラー台のメンテナンスを行い、その際に必ず一度クイックリリースをモーションコントローラーから抜いてゆがみが生じていないかチェックするのもよろしいかと。

さらに言うなら、もうクイックリリースは消耗品と割り切って、安価なものを使うか、ですね。

気をつけていれば大抵は大丈夫でしょうが、まぁそういうこともあるよ、と頭に入れておかれるとよいかと思います。

【追記】新たに思いついた解決策

その後、もっといい解決方法を思いつきました。

それは、

実走用のフロントホイールとGTローラーでひとつのクイックリリースを使い回すこと

です。

今までは、思い立った時になるべくすぐ外に走りにいけるように、実走用フロントホイールには別のクイックリリースを常時装着していました。
そうすれば、バイクをGTローラーから外して、そのままホイールを取り付けることができますからね。

でも、冷静に考えてみればローラーからクイックリリースを抜くのなんて、ほんの数秒です。

ひとつのクイックリリースをローラーと実走で共有することにすると、実走のたびにローラーからクイックリリースを引き抜くことになります。

これによって、知らず知らずのうちにクイックリリースが変形していき、気づけばローラーから抜けなくなってしまった、というような最悪の事態を防ぐことができるというわけです。

また、クイックリリースを抜いた状態のホイールは、横幅が減るので収納が楽ちんになります。

二重マットで問題発生

フライホイールとマットの接触

ローラートレーニング部屋を作り、リビングに置いてあったGTローラーを移動してからの話です。

さぁやるぞ!と気合を入れてローラーにセットしたバイクにまたがり漕ぎ出してみたのですが、あれ?なんか回しにくいような?

ローラー台の負荷レベルは変えていないはずなのに、どうもペダルが重いというか、トルクをかけ続けていないと回らないというか。

一度降りてしげしげとローラー台を観察してみてひとまず理由らしきものが分かりました。

後輪をのせるローラーユニット部分のフライホイールと床(正確には防音防振用マット)の距離がかなり近いのです。

試しにバイクに乗ったものとしてぐっと上から押してみると、マットにローラー台が沈んで、フライホイールがマットと接触してしまいました。
そりゃ重いわけだ。

これまでリビングで使っていた時も、マットは敷いていたのですが、フローリングの上にマット(9mm厚)を敷いて、その上にローラー台を設置する、という一重マット方式でした。

しかしローラー部屋を作るにあたり、部屋全体にパネル式マット(10mm厚)を敷き詰めた上に、従来のローラー用マットを敷いて、ローラー台をセットしたので、二重マット(合計19mm厚)になっていたんですね。
そのため、前よりも重みがかかった時に沈み込む度合いが増えたようです。

対策:コンクリート板の導入

さて、どうしたものか。
防音防振という意味では二重マットの方が望ましいのは確かですが。

そこでネットで調べてみたところ、ローラー台の防音防振対策として、コンクリート板をローラー台とマットの間にかませている例が散見されました。
なるほど、これはよさそうだぞ、と。

早速ホームセンターに行って、1枚100円程度で売っていたコンクリート平板(20cm角程度)を4枚購入しました。

GTローラーは上から見るとT字になっていて、T字の横棒(左右の脚)の両端と縦棒の下端、そした横棒と縦棒が交わるところにゴム足がついていて、そこが地面と接触しています(この説明でわかりますかね?)。
ですので、その4箇所にコンクリート板をかませます。

で、いざ漕いでみると、やはり土台が沈まないので安定感があります。
これならいくら体重がかかろうが、フライホイールがマットと接触することはありません。

そしてもう1つ思いがけずプラスの効果がありました。

GTローラーを使うにあたり大事なのが、左右の傾き調整です。
左右の脚先(T字横棒の両端部分)についているゴム足はアジャスターになっていて、微妙な角度調整ができるのですが、これがうまくいっていないと、なんとなく漕いでいてどちらかにばかり傾いてしまい、気持ちが悪いですし、体のバランスもおかしくなりそうな気がします。

でもいくら見た目を平行になるよう調整しても、土台が柔らかいマットですと、沈み方次第でこのバランスがわずかに崩れる心配があります。
でもコンクリート板であれば、一点だけが沈み込むようなことはないので、一度しっかり傾き調整をしておけば大丈夫です。

これでさらに防音防振性能があがるなら、言うことなしですね。

二重マットは結局不採用

と、これでひとまず解決したと思ったのですが、実を言うとそれでも前より回らない状態は変わりませんでした…(おいおい)。
試しに30分間のテスト走をしてみました。

GTローラーの負荷レベル5で、30分間走った結果、アベレージは22.2km/hでした。
リビング設置時に同じ条件で計測した30分走のアベレージは23.4km/h

なんと1.2km/hも遅かったのです。

やはり気のせいではなく、確実に回せなくなってました。

うーん、コンクリート板をはさんでも、その下のマットが分厚くなると、ペダルにかけた力が吸収されてしまうのか、それともローラーの回転自体がにぶくなるのか?
だれ物理にか詳しい方教えてください(笑)。

回らないなら回らないなりに、あらためて行ったテスト走の数値をもとに、この新しい条件でまたコツコツやっていくだけだ、と割り切ろうとしたのですが、

やはり漕いでいてもどうにも楽しくない!!

例えるなら、砂の上を延々と走っているようなもっさりした感覚で、ついついローラー台から足が遠のいていきました。

せっかくローラー部屋を作ったのにローラー嫌いになるなんて、これでは本末顛倒だ!と、二重マット構造をやめることに決めました。

で、どうしたかというと、床に敷き詰めたパネル式マットを切り抜いて、ローラー用マットをはめ込んだのです。

マットはめ込み マット完成

二重マットをやめるということなら、単にローラー用マットを取り除いて、パネル式マットの上にローラー台を置けばいいだけにも思えますが、パネル式は連結部に荷重がかかるとひしゃげやすいことや、一枚型マットの方が掃除もしやすいという理由から、上記のような方法をとりました。

さて、これであらためてローラー台トレーニングをしたところ、もとどおり23.4km/h付近で回せるようになりました。
ふぅ、一件落着。

というわけで、ローラー台の下に敷くマットが柔らか過ぎる場合の注意点でした。
検索しても、ローラー用マットの柔らかさで漕ぎやすさが変わるという内容は見つけられなかったのですが、これは自分が身をもって体験したことなので確かです。

まとめ

以上、大きくは2つの注意点をまとめてみましたが、GTローラーのメリットはそれらを上回ることは間違いありません。
だから私も色々工夫してより快適な使い方を模索しているわけです。

何やらGTローラーに追加で負荷装置がつけられるようになるそうですし、ますます目が離せませんね。

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ABOUT ME
mahhy
ヒツジ年生まれのアラフォーサラリーマン。仕事に励みつつ、余暇をこよなく愛する。トライアスロンから子育てまで、やりたいことが山積みだ。
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