さぁ、スイムスタートです。
と、その前に。
今回のレースにあたっては、特に目標タイムを設定しませんでした。
というのも、このはるトラ、どうやらだいぶハードなコースのようで、昨年のリザルトを見ると、総合タイムで2時間30分を切っているのは上位3人だけ!
昨年のタテトラのタイム(2時間28分)は基準にならないようです。
噂ではバイク、ランともアップダウンが激しく脚力とテクニックが要求されるコースとのこと。
また高地(湖面標高1084m)で行われるので、酸素が薄くかなりきつい、という話も。
もうひとつ、第一回大会のリザルトを見ていて気になったのが、DNF人数の多さ!
大半はスイムでリタイアされているようです。
どんだけきついんだ!?と恐ろしくなりましたが、おそらくこれは水温の低さが影響したようですね。
第一回では低体温症の人が数名出たようで、これを受けて2014年は開催時期を少し後ろにずらしたということのようです。
いずれにしても、かなりきついコースであることに違いはないようです。
標高1000m超での運動はどれぐらいパフォーマンスが変わるものなのか?
やってみないと分かりませんので、今回は三種目とも目標タイムはなし!ベストを尽くすのみ!という気持ちで臨みました。
あ、スイムはタイム云々ではなく、とにかく完泳が目標です。
酸素が薄い中無理して呼吸があがってパニックになりリタイア、といういかにも自分がやらかしそうなシナリオが頭をよぎったので、とにかくリラックスして余力を残し力まず泳ぐことを肝に命じました。
さて、スイムスタート位置につきました。
スイムは、三角形の周回コースではなく、一直線に折り返しのブイまでいってUターンして戻ってくるシンプルなコースを2往復するもの。それだけに最短距離をまっすぐ泳げるかが重要ですね。
うーん、折り返しのブイが遠いぞ…。
湖の水はとてもきれいです。ゴミも浮いていません。
ただ、水中には一面茶色い藻しか生えていないので、おせじにも南の島のような青く美しい眺めではありません。
水温は冷たくもなく(24度)ロングジョンのウェットスーツでちょうどいい感じです。ま、これしか持ってないんですけど。
苦手のスイムなのでもちろん不安と緊張はあるのですが、昨年のタテトラの時のような頭が真っ白という状態とは違いました。
フォーン、と号砲が鳴り、いざスタートです!
勢いよく泳ぎ出す集団を見送り、少し歩いて進みながらゆっくり泳ぎ出しました。
おかげでこれといったバトルはなし。
よし、リラックス、リラックス。
波も無いので、意図的に入水後の伸びの時間を長めにとります。すいーすいーっと。
呼吸は無理せず1/2呼吸で。
あまり進んでいるようには感じませんが、それでもちゃんと進んでいることは過去の経験で知っているので、慌てず行きます。
入水した腕は結構深めに下げて、肩周りがこわばらないようにしました。
腕は水面近くにした方が抵抗も少ないし、多くの水をキャッチできるのですが、私の柔軟性では体への負担の方が強いと思います。
しばらくすると周りに人が増えてきました。水中でもある程度周りが見えたので、蹴られないように注意しながら避けて泳ぎます。
少し密集を抜けた気がしたので、ヘッドアップをしてみると、いつの間にか明後日の方向に向かっていました。あわてて戻ります。
すると、また人が増えて泳ぎにくくなってきました。
やれやれ、まだ四分の一も終わっていないかと思うと、少し気持ちがめげてしまいました。
そんなことを思っていると、突然腕がロープにあたりました。折り返しのブイとブイをつなぐコースロープです。
今度は内側に曲がっていたようです。
ちょうどいいので、このロープ沿いに泳ぐことに。ロープには等間隔でウキが付いていたので、右呼吸でそれを確認しながら。
しかしコースのイン側ということで、人も多く、なるべくぶつからないように、と泳いでいると、またまたロープにぶつかってしまいました。うーん、蛇行気味だ。
ここらでちょっと焦ってきたので、数秒ロープにつかまって気を落ち着けます。
顔を上げれば折り返しのブイもだいぶ近い、よし!と泳ぎ出しました。
ブイを無事折り返します。
180°ターンをした後に、まずは向かうべき方向を確認します。
そしてスタート地点目指して泳ぎ始めたのですが、気を抜いてヘッドアップを怠るとすぐにコースを逸れてしまい、慌てて戻るの繰り返しでした。
だいぶロスしてるなぁと思いつつ、それでも焦らずいきます。
のんびりペースなので、呼吸も身体もまだまだ余裕ありです。当たり前か…。
なんだかんだで一周目終了。
ここでまたブイを折り返しますが、試泳で脚が着くとわかっていたので、無理せず一回立ちました。
今まで泳いできたコースを振り返ると、まだまだたくさんの人が泳いでいます。よかった。極端に遅いわけではないようです。さぁ、あと半分!
2周目も無理のないペースで。
スピードは遅いのですが、気持ち良く泳げていたので楽しくなってきました。
この調子なら完泳はいけそうです。よしよし。
なんて思っていると、突如速い人がどんどん後ろからやってきました。
3分後にスタートした第3ウェーブのツワモノたちです。
は、速すぎる!
この第一陣にはとてもついていけませんでしたが、その後ちらほらやってきた、そこそこ速い人にならついていけるかも?と、コバンザメドラフティング戦法を実行!
しかし、やはり速い。すぐに千切られました。
うーん、ちょうどいいペースの人ってなかなかいないもんだ。
さぁ、最後の折り返しです。残りは1/4。
ここから少しだけピッチを上げることにしました。
相変わらず気付くと変な方向に向かってしまうので、ヘッドアップを小まめに入れて。
ちょっと腕も重くなってきましたが、そんな時はまたストレッチタイムを長めにして回復させます。
そしてまた少しがんばって泳ぎます。
トータルイマージョンスイム流で勢いをつけて腕を入水し、その勢いを借りて体軸を回転させて進むようにしましたが、どうも下半身がその度にゆらゆらと左右にふらついてしまい、抵抗を受けているのを感じました。体幹がしっかりしてないということですね。
それでも、ちょっとちょっとずつ最後のブイが近づいてきました。はやる気持ちを抑えて冷静に泳ぎます。
そしてブイに到着!そこから陸へ向かいます。
浅瀬になって脚が着くと、後は歩いて上陸。ウェットスーツの上半身だけ脱いで、トランジションエリアへ。
少し距離があったので、ここで小走りをして前を行く人を抜いていきました。陸にあがればこっちのものです(と自分に暗示をかける私)。
トランジションエリアに着くと、意外と周りのバイクがまだまだ沢山残っているではないですか。案外悪いタイムじゃないのか?
いずれにしても、こうして最難関のスイムが終了。ほっと一安心です。
この後、難コースと言われるバイクに突入です!
スイムリザルト:33’10″(171位)
全体の真ん中よりやや前、といったところでしょうか?
私にしては、まずまずです。
私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!
内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!
というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。
追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。