さぁ、今年も横浜トライアスロンの時期が近づいてまいりました!
(2018年は5月12、13日)
出場するにも高倍率の抽選会をくぐり抜けないといけない、国内屈指の人気大会、横浜トライアスロン。
横浜トライアスロン公式サイト
http://yokohamatriathlon.jp/wts/index.html
私はなんやかんやでまだ出場したことがありませんが(エントリーはしました。詳しくは後述)、観戦ならもう4回ぐらいしています。
出なくたって楽しめる。そんな横浜トライアスロンの私なりの魅力を紹介したいと思います。
5月は横浜へGoだ!
日本では数少ない都市型レース
ハワイが発祥といわれるトライアスロンは、大自然の中で行われるイメージが強く、日本でも各地で海や山などその地形をいかしたコースのトライアスロンが開催されています。
だから、どうしてもアクセスは容易とは言い難い場所が会場になります。
私が今まで出場した、館山トライアスロンや榛名湖トライアスロン、うつくしまトライアスロンも、そうでした(立川昭和記念公園トライアスロンは少し違いますが)。
でも、横浜トライアスロンは違います。
普段からひとでごった返す中華街と目と鼻の先、デートスポットとして言わずと知れた山下公園(若かりし頃よく行ったなぁ…遠い目)が会場となり、あのおしゃれな港町がレースの舞台となります。
山下公園前をバイクで突っ走る!
アクセスだって、みなとみらい線の元町中華街駅を出たら、もう会場はすぐそこ。
観戦するのと横浜散策が一度にできるのがうれしいところですね。
そして都市型レースというものの大きな特徴として、普段見慣れたあの街の景色が一変するワクワク感があります。
東京マラソンなどもその最たるものでしょう。
日常と非日常が入れ替わった光景は、観戦で足を踏み入れただけでもテンションを上げてくれます。
プロの走りを間近でみるチャンス
横浜トライアスロンは、2日間開催されます。
一般参加のエイジの部が日曜に行われますが、その前日土曜日にエリートの部、つまり世界各国のプロのレースが行われるのです。
目の前を疾走するジョーゲンセン!
このエリートのレース、一見の価値ありです。
彼らは観光ついでに試合をしにきたような、お気楽モードではありません。
なぜならこの横浜トライアスロン、正式名称は「世界トライアスロンシリーズ横浜大会」。
つまり1年を通して、世界9都市で行われるワールドシリーズの中の一大会なのです。
この大会の順位に応じてポイントが付与され、それが選手のランキングになるので、手を抜くはずがありません。
2016年の男子エリートも観に行ったのですが、ゴール直前のストレートでの、ゴメスとブラウンリーの必死の形相のスプリント勝負!
普段「感情ない人間」の私が、思わずうぉーー!と叫んでいたほど熱かったです(照)。
そして特に横浜大会が重要な位置づけとなっている年があります。
それはオリンピックイヤーの前年。
この横浜もオリンピック・パラリンピックの代表選考に必要なポイントが獲得できるレースなのです。
つまりオリンピックの出場をかけて、ガチ中のガチの熱いレースが見られるというわけです!
選手が近いのもうれしい(女王ジョーゲンセン選手)
「トライアスロンはやっぱりかっこいい」と再認識できてモチベーションアップ
そうです。やっぱり何だかんだ言って、トライアスロンはかっこいいんです!
ゴールへと伸びるブルーカーペットを中心に、鮮やかな青一色となった山下公園。
氷川丸を目前にした海に集うウェットスーツ。
公園前の並木道を疾走するバイク集団。
レトロな雰囲気を漂わせる横浜の街を走り抜ける選手たち。
どの場面を切り取っても、なんてフォトジェニック!。
これは横浜という街の持つ歴史と文化も手伝っているのでしょうが。
そしてレースで選手が輝くのは、エリートもエイジグルーパーも同じです(多少コースは違いますが)。
声援をあびながらこのブルーカーペットを走ったら「やばい!いま相当かっこいいかも!?」と絶対自分に酔いしれるはず。
そんな感じで、観戦しているだけでも、トライアスロンという競技のもつビジュアル的なかっこよさ、美しさが再認識できるので、また日々のトレーニングへのモチベーションにつながるはずです。
絶対出るぞ横浜トライアスロン!だったのですが…(後日談)
というわけで、横浜トライアスロン観戦のススメを書いてみました。
私だって何度も観戦していて、やっぱり見てるだけじゃだめだ。出て思いっきり横浜の街を走りたい!と固く心に誓ったわけです。
2017年ついに当選!
そして2017年、意を決して申込み、スタンダードではなくスプリントの方ですが運よく抽選で出場権を得ることができました!
それからは、コツコツとトレーニングを重ねてきました。
本番が近付くにつれて、バイクは室内GTローラーだけでなく時間をやりくりして実走を行うようにして、ランもバイクの後に行うブリックランの回数を増やし、スイムは100mインターバルのタイムを徐々に縮めていき、故障をうまく回避しつつなかなかいい具合にここまできていました。
埼玉在住の私は前泊が基本なので、公式サイトからナビオス横浜を予約( 和室もあって子連れにうれしいナビオス横浜)。
私と妻と二歳の娘三人で電車で行くことになるので、宿泊日三日前にスーツケース一つ分の荷物をヤマトの往復便で発送(このサービス、すんごい便利!)。
まさかの体調不良…
レース一週間前からきついトレーニングを入れることもなく、疲れをとる方向にシフト。
あとは本番を待つのみ。
が…。
宿に向けて荷物を送った翌日でしょうか、なんか喉に違和感。
その翌日、レース二日前、さらに違和感というか嫌な予感。
そしてレース前日、横浜に出発する当日、もはや予感でも何でもなく、喉が焼けるように痛い…。
やっちまった…。
おまけにその日は冷たい雨。ある程度事前に荷物を送ったとは言え、バイクを輪行で持っていかなきゃいけないので超億劫。
とは言え、今更やめるわけにもいきません。
熱を計れば37.2度。
この程度ならとりあえず行ってみよう、と出発しました。
自宅から最寄駅まで、そして馬車道駅からナビオス横浜まで、なんかえらいだるいんですけど、と思いつつ、ふらふらしながらバイクを背負いつつ傘を差して移動。
ようやくたどり着いたホテル前では、レース中のエリートのバイク集団が走っていたのですが、それより何より早く部屋で休みたいの一心で観戦する余裕なし!
ホテルでチェックインして部屋に入った途端へたり込んでしまいました。
すぐに競技説明会に行かなければいけないというのに。
しかし、もはや悪寒とだるさは非常事態レベルに。
おそるおそる体温を計ると、38.6度!げげ、急上昇してる!!
それからも悪寒が収まらなかったので、まだまだ上昇していたものと思われますが、もはや計る気力なし。
兎にも角にもひとまずベッドで横になりました。
明日の出場の可能性を残すためにも、何とか競技説明会へ、と思うものの指一本動かすのもしんどい…。
呼吸はどんどん荒くなって、頭もガンガン。助けてくれー。
もはやどうすることもできませんでした。
気合いとか何かでどうにかできるレベルではありませんした。
この時点でレース出場を断念しました。
もうろうとする視界には、テレビの中で今まさに大雨の中レースを繰り広げているエリートの選手たちの姿がうつりましたが、何も頭に入ってきません。
妻が気を利かせて、娘をつれて遊びに出かけてくれました。
私は一人、暗い部屋の中で「しんどい~、うぅ~」とうめいて何時間も過ごしました。
無念のDNS(Do Not Start)
そして、レース当日。
しんどいはしんどいものの、前日の地獄の苦しさからは抜け出し、持ってきた市販の風邪薬のおかげで、一応動けるようにはなりました。
チェックアウトをして、ヤマト往復便で送り返すスーツケースをホテルに預け、それとは別に結局輪行袋から一度も出していないバイクをそのまま半日預かってもらうようお願いして、家族で会場の山下公園まで。
体はふわふわ。やはりどちらにせよレースは無理でした。
会場に着くと、もうレースは始まっていて、それぞれのエイジの選手たちがあっちでスイム、こっちでバイク、向こうでランと奮闘していました。
あぁ、いいなぁ。
あぁ、うらやましい。
くうううう!
会場では気を抜くとすぐ悔しさとやるせなさが入り混じったうめき声をあげてしまうわたし(あやしい人)。
だって、コツコツやってきたんですよ。
この晴れやかな舞台で私だって思いっきり戦っているはずだったんですよ。
妻と娘の声援を受けて、ハイタッチなんかしたりしてね。
あー、あと一週間だけ前か後ろにずれて発症してくれればよかったのに、なぜピンポイントでこの時に…。
自分の体調管理を棚に上げて、うらみがましく思ってしまう私がいます。
でも、正直練習量も減らして疲れは抜けてきていた時ですし、睡眠時間も比較的とれていた方ですし、あまり風邪ウイルスに入り込まれる隙はなかったと思うんですけどね。
ま、言っても仕方ないですが。
その後は中華街をぶらついてお昼を食べてホテルに戻り、バイクをピックアップして再び輪行で帰りました。
さらば横浜…。
結局バイクその他のでっかい荷物を埼玉から横浜へ運び、そのまままた持って帰ってきただけという、なんともむなしい大移動となりました。
文句も言わずに付き合ってくれた妻に感謝です。
体調はその後、喉が荒れて別人のような声になること数日
さらに体の抵抗力がゼロになったせいか変な菌が目に入って涙と目やにがとまらなくなり、まぶたがはれあがって別人ような顔になること数日
さらにその後また高熱が出ていつまで経ってもなおらず、大きな病院で見てもらったら肺炎になりかけてました…。
もうね、散々な目にあいましたよ、ほんと…。
といったわけで、夢の横浜トライアスロンデビューは幻に終わり、苦い記憶だけが残る結果となりました。
なんかわたしの中で負のイメージがついてしまい、それ以来応募すらしていません。チャンチャン。
でも、でも、横浜トライアスロン大会には何の落ち度もありません(当たり前だ)。
超オススメ大会というのは変わらないですよ。
私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!
内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!
というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。
追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。