我が家の収入と口座状況
我が家の構成は、わたし(夫)と妻と娘が1人の3人家族です。
収入はわたしの給料のみ。
妻は専業主婦。
昔は妻も一般企業に勤めていましたが、職場の人間関係ストレスに限界がきて退職。
以降は、派遣やバイトをしていましたが、妊娠出産以降は勤めに出てません。
娘が幼稚園に入って余裕が出てきたら、また何かアルバイトを探すかもしれませんが、いまのところはわたしのサラリーで生活をやり繰りしています。
というわけで、我が家のメインとなる銀行口座はひとつ(マンションのローン借り換えを機に開設した埼玉りそな銀行)。
そのほかにお互い独身時代からの口座(三菱UFJと三井住友、それからゆうちょ)もあるにはありますが、これらはカードや保険の引き落とし用に使っている程度です。
毎月お給料がメイン銀行に振り込まれると、妻が月々の引き落としがある他の口座に、その分だけメイン銀行からお金をうつします。
あとは一ヶ月分の食費などを現金で引き出して家計財布に入れておきます。
わたしは日々の買い物は、クレジットカードやSuicaで主に済ませますが、美容院行ったり、歯医者に行ったり、現金が必要な場面もありますので、お財布の中が心もとなくなってきたら、妻にいって現金を数千円から1万円程度もらう、という形です。
昼は弁当を持参しているし、通勤は定期があるし、そんなに突発的な買い食いをしてりしないので、それで事足りています。
ま、そんなやり方なので、我が家の財布をにぎっているのは妻なんです。
やりたい事が増えるにつれて不満がたまってきた
お金のことはよーわからん、で済ませてきたわたし
妻が一家の家計を預かる。
ま、一昔前のスタンダードですよね。
たしかにわたし、細かいお金の計算が苦手なので(どうしても自分がどんな保険に入っていて、毎年どれぐらい支払っているのか覚えられない…)、基本的にそれでいいと思っています。
年末調整となると、恥ずかしながらもはやお手上げレベルで、毎年妻がすべてやってくれています。
逆に妻はもともとカード会社に勤めていたこともあり(本人は関係ない!と言いますが)、この手の計算には長けています。
適材適所ということで、夫が給料を稼ぎ、妻がそれをやり繰りする。
まさにサザエさん的な昭和スタイルを貫く我が家でした。
トライアスロンを始め出費が増えた時に問題が起きてきた
そんな形で回っていた我が家ですが、わたしがトライアスロンなんかを始めたものだから、だんだんおかしくなってきました。
トライアスロンって、やってみると結構お金がかかるんですよ。
水着やランニングシューズは可愛いものですが、バイク関連が大変で。ロードバイク本体にヘルメット、バイクシューズ、サイコン、心拍計、空気入れ、メンテナンス工具、チェーンオイルやグリス、レーサーパンツ、ジャージ、グローブなどなど。
他にもスイムではウェットスーツなども必要ですね。
これらは、まだ必要性がわかりやすいのでいいのですが、もっと速くなりたいという思いが芽生えてくると、さらに大変なことになります。
・室内バイクトレーニング用のローラー台(持ってる)
・レース時に使う決戦用ホイール(持ってる)
・トランジションタイムを短縮するための、トライアスロン用バイクシューズ(持ってない)
・ワット数がわかるパワーメーター(持ってない)
・タイムトライアル専用バイク(持ってない)
こうしたハード面だけでなく、自分の能力自体を高めなければいけないので、
・ジムに通う
・プールに通う
・単発的なレッスンに参加する
・バイクのフィッティングサービスを受ける
・ランニングの記録会に出る
などの対策が必要になります。
そして、肝心のレース(人によっては1年に3〜4本)に参加しようとすると、
・エントリー費用(2〜3万円、マラソン大会などより高いです)
・遠征費(交通費、宿泊費)
どうです。おそろしいでしょう?
わたしも自分で書いていて、おそろしくなってきました。
おまけに、アイテムも一回揃えれば終わりというわけでもなくて、当然シューズやタイヤは磨り減りますし、ウェットスーツもゴムなので経年劣化で硬くなり、浮力もなくなっていきます。
バイクのヘルメットも衝撃吸収性が保証されるのは3年程度だといいます。
つまり落車などしていなくても、万が一のためには定期的に買い替えなければいけないのです。
うーん、大変だこりゃ。
と、ここまで書いておいてなんですが、
たしかにトライアスロンはお金がかかります。
だから、なに?
なんですよ、正直言って。
お金は使ってはいけないものなんですか?
節約ばかりにこだわるなら、趣味など持たず、どこにも行かず、家にひきこもってただ時間が経つのを待つのが一番です。
でも、そんな人生楽しいですか?
そこまで極端なことは言ってないと言われても、じゃあどこまでは妥当な趣味で、どこからが贅沢な趣味?
そんな線引き、誰にもできないはずです。
もちろん、わたしの場合トライアスロンと出会ったというだけで、別にトライアスロンでなくても、こころ震えるものなら何でもいいからやるべきだと思います。
旅行でもいいし、ディズニーランドでもいいし、英会話でも、読書でも、映画でも、食い歩きでも、楽しいことは人それぞれだと思います。
そうした体験のためには多かれ少なかれお金は必要になります。
わたしは、コツコツトレーニングを重ねた時にタイムが縮まった喜び、大の苦手だったスイムが人並みには泳げるようになって感じた面白さ、死ぬほど苦しんだレースでゴールテープを切った時の魂が震える興奮、こうした一度しかない自分の人生を豊かにしてくれる体験は、月並みですがプライスレスだと痛感しています。
だから、多いとは言えない給料をやり繰りしてこれからも楽しんでいきたいと思っているんです。
しかし、ここで問題が。
我が家の財布をにぎっているのは妻。
勝手にクレジットカードでバンバン買ってもいいのですが、どうせ後でばれて追求されるので、何か出費が必要な時は正直に申告して、了承を得るようにしていました。
でも、徐々にわたしの中で不満がたまってきてしまったのです。
妻の稟議待ちでやりたいことが停滞する
妻もわたしの趣味に理解がないわけではありません。
そもそもランニングしかしていなかったわたしが、トライアスロンへのきっかけとなるロードバイクに乗るようになったのは、妻がダイエット目的でクロスバイクを買った時につられてロードバイクを買ったからです。
ま、そのクロスバイクはいまや玄関を占拠するだけのお荷物になってますけどね…(本人いわく、またいつか乗るとのこと)。
トライアスロンの大会にわたしが出る時も、応援で一緒に来てくれますし(そもそも旅行が好き)。
だから、先ほど挙げた中でも基本装備を揃えるぐらいまでは何も言われなかったんですけど、こちとら欲しいもの、やりたいこと、試してみたいことはどんどん出てきますからね、さすがに渋い顔もされるわけです。
もちろん、うん万円するローラー台を買う時や、月会費がかかるジムに入会する時は、事前にしっかり説明しました。
ま、納得はしていなかったようですが(そりゃ、普通の主婦はミノウラの固定ローラー台があるのに、グロータックのGTローラーフレックスが必要な理由なんて理解できないでしょうし、理解したいとも思わないでしょう)。
でもですよ。
例えば数百円単位のものまで、自由に買えなくなってきたんです。
妻はアマゾンやら楽天やらネット通販が趣味のようなもので、いかにお得に、いかにポイントをたくさんつけて購入するかに命をかけているところがあります。
だから少額のものを買いたいと言っても、「そのうちナンチャラポイント何倍デーがあるはずだからそれまで待って」とか言われて、数週間、気づけば数ヶ月お預けをくらうことになるのです。
じれったくなって、たまにこっそり勝手に注文してしまうと、「わたしが必死にやってる努力を無駄にしないで!」と怒られる始末…。
これだけやってるのに、という気持ちがつのる
そうやって高くても安くても何一つ自由に買えない状況に追い込まれると、当然ながら不満がたまってくるわけです。
そして、そんなに言われるほど自分は稼ぎが少ないのか?と言いたくもなります。
別に「誰のおかげでメシが食えてるんだ!」とか、それこそ昭和のオヤジ的な発言をするつもりはありません。
妻が日々娘の世話をしてくれるからこそ、自分は外で働けるだけの話ですから、そんなことはどうでもいいんです。
でも、自分の体のためでもありますが、日々自分でお昼の弁当をこさえて節約していますし、タバコも吸わない、酒も飲みません。
ビールは大好きですが、家では一滴も飲まなくなりましたし、外での飲み会だって付き合いでどうしても外せないもの以外は行ってません。
ロードバイクは、最初に買ったアルミフレームのエントリーモデルを大事に使って、それでトライアスロンを戦っています。
それぐらい節約を心がけているにも関わらず、数百円のものも自由に買えないと、やはりどうしても「これだけやってるのに…」という気持ちが芽生えてきます。
人間だもの…。
ネット銀行に口座を開設
口座をつくる決心
そういうモヤモヤがたまってくると何となく家庭もギスギスしてきます。
そりゃそうですよ。
わたし自身トライアスロンが金のかかる趣味だということは十分理解しているので、「その1円を削り出せ」的な勢いで、日々節制しているつもりなのに、それがまったく考慮されないんですから。
それならこっちだって、朝こっちが仕事に出かける時間までベッドでグーグー寝てることもどうなのよ?とか(娘だけ起きてきて、出勤前のドタバタの中、娘の朝ご飯まで用意してあげることも。わしゃシングルファザーか)、仕事から疲れて帰って来ても夕飯ができていることはほとんどないけど専業主婦なんだからそれぐらいちゃんとやってよ、とか、色々今まで目をつぶってたことを言いたくもなるわけです(恐くて言ってないけど)。
で、これはいかんと思ったわけです。
こんなギスギスした父と母では娘がかわいそうだ、と。
解決策はただひとつ。
自分専用の口座をつくって、趣味にかかるお金はその中でやり繰りする。
これしかありません。
その口座にどこからお金を持ってくるか、はまた次の段階の話です。
何はともあれ、まずは自分の裁量で自由にできるお金を入れる場所を確保することが必要だぞ、と。
ネット銀行から選ぶ
さて、そこから考えました。
一応自分名義の銀行口座は、メインバンクの他に独身時代からのUFJがあります。
でも、この口座は学生時代の奨学金の返済口座(まだ返し終わらん…)に設定していたりしていて、微妙にお金の出入りがあるので、半分妻が面倒を見る形になっています。
いまわたしに必要なのは、100%わたしだけの自由な口座です。
ということで、新たに開設することに。
で調べましたが、今から銀行口座を開設するなら、もうネットバンク一択ですね。
このご時世、預金金利は考えるだけむなしくなるので気にしなくていいでしょう。
逆に、お金の出し入れに手数料がかからないことを最優先にすべきです。
大会エントリーやセミナーなどに申し込む時に振込みが必要になるケースも想定すると、振込手数料ゼロ円がマストでしょう。
そうなると、強みが出てくるのがネット銀行です。
わたしが検討したのは、楽天銀行とソニー銀行です。
【楽天銀行】
楽天銀行の特徴をまとめておきます。
- 提携ATMで24時間365日入出金が可能
- 提携ATMは次の通り
セブン銀行、イオン銀行、PatSat、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、E.net、ローソン、ゆうちょ銀行、VIEW ALTTE(※VIEW ALTTEは入金はできず) - ATM手数料が月最大7回まで無料(『ハッピープログラム』なるものにエントリーすることが条件)
- 他行への振込手数料は月3回まで無料(ただし『ハッピープログラム』にエントリーして給与等を楽天銀行で受け取ることが条件)
【ソニー銀行】
次にソニー銀行の特徴。
- やはり提携ATMで24時間365日入出金が可能
- 提携ATMは次の通り
セブン銀行、イオン銀行、E.net、ローソン、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行 - ATM手数料が月4回まで無料(セブン銀行、イオン銀行は回数制限なし。他は月4回までだが、楽天銀行と違って特に条件はなし)
- 他行への振込手数料は月1回まで無料(回数は楽天銀行の3回に劣るが、特に条件がないのはうれしいところ)
わたしは、家の近くに三井住友があるのと、楽天銀行の「これをすれば手数料無料」という条件を覚えるのが面倒だったのでソニー銀行を選びましたが、月に1回以上振込をすることが多いなら楽天銀行の方がいいでしょう。
ま、どちらが合うかは人それぞれでしょうね。
どちらにしてもネット銀行は便利です。
ネットで簡単に残高チェックができるのも快適です。
通帳もってATMまで行って、混んでる時は順番待ちして、て意外に面倒ですからね。
振込だって、パソコンやスマホからできちゃいます。
自分専用の口座を作って感じたメリット
【メリット1】やりたいことに理由を考える必要がない。
結局のところ、趣味なんて他人には理解されないものです。
特にトライアスロンなんて、形のないものへの投資という意味合いが強いと思うんです。
だから何でそれにお金を払う必要があるのか全部理由を述べよ、と言われてもそりゃ無理です。
というか、自分の中ではきちんと理由があっても、それが他人(トライアスロンをやっていない人)には理解できないと思います。
そのアイテムを使ったら絶対に速くなるかどうか、なんてはっきりしないものがほとんどです。
払ったお金に対し、タイム短縮なり、順位アップなり、といった明らかなリターンがあるとは限りません。
ドラクエならお金を払って強い武器を買えば、絶対に攻撃力が上がります。
でも、トライアスロンはゲームではありません。
要は、やってみなきゃ分からないことばかりなんです。
だからこそ、面白いんです!
そうじゃなきゃやる意味なんてないじゃないですか。
だからこそ、いちいち決裁をとってから進むような(仕事じゃないんだから)やり方では、面白さが半減してしまうんです。
自分で口座を持ってその範囲で自由にやり繰りできるようになると、やってみたい=即実行!が可能になり、俄然楽しくなります。
でもそれだと、浪費癖がついてしまうんじゃ?と思われるかもしれませんが、わたしはその心配はないと思っています。理由は次の通りです。
【メリット2】お金に対してシビアになり、お金を覚悟をもって使うようになる
ソニー銀行を無事開設した後は、この口座にどうやってお金を入れようか考えました。
なるべく妻の世話にならないようにしたいので、メインバンクのお金は動かしにくい…。
とりあえず手っ取り早く現金を手に入れようと言うことで、メルカリにチャレンジ。
いらなくなったトレーニング本や、使わなくなったトレーニングウェア、一切やらなくなったゲームソフトなど、家中の不用品をかき集めて小銭を稼ぎました。
その他にも不要な本を古書店に売って数千円を手に入れて、口座に入金しました。
気づくと今まで以上に節約志向が強くなりました。
なぜなら、今まではいくらお金を切り詰めても、ただ単に家計財布から出ていくお金が減るだけで、自分の実になるお金はありませんでしたが、これからは自分の工夫や努力で節約できた金額分は、自分の口座に入れていいことにしたので、はっきり言ってモチベーションがちがいます。
以前はなにかしら突発的な臨時収入があっても、「今度これでおいしいものでも食べにいこうかね」とか何とか言って、そのお金をそっくりそのまま妻に渡して、すぐに自分はそのことすら忘れる、という感じでしたから。
いま、思えばもったいなかったな。
こうやってコツコツ自分でお金を貯めると、気軽には使えなくなりますね。
自分で好きなだけ使えるようにと、口座を開設した結果、逆にお金にシビアになって、本当に必要なものか真剣に悩むようになりました。
そして、身銭を切るからには絶対もとをとってやろうと、その分だけ貪欲にトレーニングに励むようになりました。
ま、結果オーライ?
まとめ
トライアスロンに限らず、やりたいことはこれからもどんどん増えるはずです。
投資信託にも興味があるし、英語も勉強したい気持ちがあります。
そういうきっかけっていつ出会うかわかりませんから、それを逃さないためには自分が身軽に対応できるようになっていないといけません。
そのための自分専用口座だと思うんです!
やりたいと思う気持ちを即座に実行できるって、やってみると本当に快適でした。
わたしが一人で感じていたモヤモヤやギスギス感はおかげさまで消え失せ、夫婦円満となりました(と勝手に思っているわたし)。
共働き(ダブルインカム)の夫婦の家で、お互いが自分の口座を持つことは当たり前でしょう。
でも我が家のようなシングルインカムの家庭だって、家計をやり繰りするメインバンクの他に、夫は夫専用の口座を持つべきだと思います。
その方が自分が使うお金を意識するようになるので、より効果的なお金の使い道を実践するようになるからです。
そういう意味では奥さんだって、自分の口座を持った方がいいですよね。
「自分は働いてないから…」と遠慮して欲しい服ひとつ買わないでいるよりも、毎月メインバンクからいくらと決めて自分の口座に移せばいいんですよ。
それは人間らしく生きるために必要なお金ですから、誰に文句を言われる筋合いもありません。
もちろんわたしもそう思うのですが、もしそんなことを妻に提案したら「そう言って同じ金額を自分も欲しいだけでしょ」とか言われそうな気がして、もし本当にそんなことを言われたら、せっかくの夫婦円満計画が吹っ飛ぶぐらい頭にきそうなので、言いません(好意を逆に取られることが大嫌い)。
でも、ほんとオススメだと思うけどなぁ。
さらに、もし派遣でもバイトでもメルカリでもヤフオクでも、自分で稼ぐようになったら、それも全部自分の口座に入れちゃえばいいと思いますよ、ほんと。
何はともあれ、これで色々チャレンジできる環境ができてきました。
楽しくなりそうだぞ。
私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!
内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!
というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。
追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。