トライアスロン大会

【大会レポート】昭和記念公園トライアスロン2016参戦記

2016年7月3日(日)に行われた第27回国営昭和記念公園トライアスロン大会のレースレポートです。

わたし、この大会でトライアスロンデビューをはたし、今回で4度目の出場となります。

スタートまで

当日は朝から気温がぐんぐん上昇。こりゃ厳しくなるぞと思いながら昭和記念公園へ向かいました(前日にバイクを預けておいた近くの実家から自走)。

はりきって早めにでかけたため、受付を開始する9時半前に到着してしまいました。

会場受付

ほどなくして受付スタート。ここでナンバーカード、スイムキャップ、大会Tシャツ、パンフレットなどを受け取ります。

この時、自分のナンバーが判明し、どのウェーブでスタートするのか分かりました。

マジックペンを持ってスタッフの人が待機しているので、両肩にナンバリングしてもらいます。今まで出場したことのある9月のチームケンズカップの時は、足にもナンバリングすることになってましたが、こっちは必要ないそうです。

受付時にもらった入園票を使って、サイクリングコース入口から入園。あっという間に会場のあるプール地点に到着です。

レース会場

まずは日差しをよけられる屋根のある場所にレジャーシートを広げて、休憩スペースを確保。

落ち着いてから会場を見回すと、トランジションエリアのバイクラックを見る限り、9月大会より少し参加人数は少ない模様。

それからメカニックブースがちゃんとありました。出発前にバイクに空気は入れてきたので特にお世話になることはなし。

バイクをとりあえずトランジションエリアの自分の番号のところにかけて、もろもろ準備を始めます。

ナンバーカードをヘルメット、バイク、ゼッケンベルトに通したり、エアロボトルにポカリを入れたり。

バイクシューズ、ランシューズ、ヘルメットなどなどをバイクのところにセットして、プールからの道筋なども確認しておきます。

そうこうする間にも気温が上がってきています。

脱水にならないようちょびちょび水分をとりつつ、おにぎりやアンパンを早めに食べてお腹を落ち着かせておきました。

気づけば、屋根のある休憩スペースは人でぎっしり。家族でくる人、チームでワイワイの人。私はひとり。後から妻と娘、それから実家の両親(どちらかというと孫会いたさで)、妹の子供が応援にきれてくれることになってます。

時間があまったので、iPhoneでツイッターなどを見ていると、なんと同日に開催されたタテトラが強風のため、スイムのみならずすべて中止になったとあり驚きました。

私も出場したことがあるので、前泊であそこまで行って中止じゃショックがでかいだろうなぁ、と想像したり。

11時15分から説明会、そして開会式があるので、プールの中の島に移動です。

話を聞く限り、やはり今まで出ていた9月の大会と変わるところはなさそうです。

そしてここで運営側から、気温上昇のため一部競技内容を変更する可能性があることが告げられ、ざわざわ。まじか。

ここまで言ったからには、おそらくほぼ何かしらの変更はあるんだろうなぁと思っていたところ、やはり開会式終了後にアナウンスがありました。

それによると、

スイムは変わらず750m。

バイクは周回4周20kmを2周10kmに短縮。

なんとランは周回3周5kmを1周に短縮(あとで計測したら1.6kmぐらいでした)。

まさか、超スーパースプリント!!

まぁ、予想気温34度(実際35度までいった模様)。普通に考えれば、外での運動は控えるべき天候です。

しかし、スイムが苦手、バイクでちょっと盛り返し、ランで順位を上げる自分としては、スイムだけそのままの今回のレースでは、もはや順位を期待することはなくなりました。

気が楽と言えば気が楽。

でも、やっぱり物足りないかなぁ。

せっかく長いブランク(妻の妊娠、出産、新生児の世話でしばらく趣味のトライアスロンを控えていました)をあけてトライアスロンの世界に戻ってきた復帰レースなのになぁ。

でも正直、苦しい時間が短くて助かるなぁ。

と、ぶつぶつ考えていると、娘をつれて妻登場。炎天下の中、ほんとに申し訳ない。

競技内容の変更を伝えて、私はスタート時間が近いので、参集場所へ。
アンクルバンドを受け取って足首につけ、あとはスタートを待つばかりです。

いかん、ドキドキしてきた。

どうなる、私の復帰レース!?




スイムパート

プールに入って合図を待ちます。

2ヶ月前に早朝営業のジムに入会してからは、週に2回小一時間ほどコツコツ泳いできました。

しかし、それまで1年間まったく水に入っていなかったブランクがあり、もともとスイムが超絶苦手なくせにその体たらくだったので、たった2ヶ月、正味14回の練習で、どこまで体力が戻っているかは自信がありません。

しかし、逆に言えば、ある程度コンスタントに練習してきたので、まったく泳げないわけでもないだろう、という程度の自信はありました。

スイムは、普段は流れるプールとして使われているプール(余談:実家が近かったので子供の時家族でよく来てたなぁ…。幸せな記憶。まさか数十年後に同じところでトライアスロンやるとは夢にも思わなかったけど)を2周と1/3周。
スタート位置、ゴール位置とも9月大会と一緒でした。

あ、ちなみにウォームアップは20分ぐらい前に所定のエリアで軽く行いました。
炎天下なのでさすがに水の中は爽快です。

て、のんきなことを言っている場合ではありません。

フォーーン

スタートのホーンが鳴り響きます。

いざ、スタート!

作戦というか決め事としては、無理せず2分の1呼吸にして、結局習得できなかった6ビートは使わず、今まで通り2ビートキックで。
なるべくコバンザメ戦法を使い、コースをよく確認して無駄な距離を泳がないこと。以上です。

一斉に泳ぎだす選手たち。なるべくついていこうとがんばります。
しかし、平泳ぎの人も多く、すぐに前をふさがれます。
この後も何度かそういった場面がありましたが、その度にプールの利点を生かして無理せず立ち、平泳ぎのキックを食らわない範囲を確認して、少し方向転換して泳ぎだすようにしました。

プールはぐるり周回コースなんですが、きれいな円ではなくクネクネしているので、まっすぐ泳いでいてもちゃんと前を確認しないと、明後日の方向に進んでしまいます。

 

遠くのブイに向かってまっすぐ泳ぐ海のレースとは勝手が違いますね。
インコースだったものがいつの間にかアウトコースに変わるので、注意が必要です。
ちょっとヘッドアップする程度だと、周りの水しぶきもあってよく分からないので結構細かく立ちました。結果的に無駄な距離はあまり泳がなかったと思います。

かと言って楽に泳げるわけではありません。

集団でわーっと泳ぐ雰囲気に飲まれて、フォームがどうとか何も考えられず、ただ掻くのみという感じになっていたなぁ、と今になって反省してます。
普段プールで意識していた、キックとプルのタイミングや、ローリングを使った大きな動き、呼吸でなるべく顔を上げない、などなどすべてすっ飛んでました。
ただ必死に交互に腕を回すだけ。

当然のごとく1周目の途中から息があがって、腕も乳酸がたまって重たくなってきました。ちょっと前が詰まるとこれ幸いとばかりに、立ちあがる回数が増えてきました(海ではそんなことできないんだぞ、お前)。

泳ぎながら横目でみると、プールサイドに娘を抱っこした妻がいるのが分かったのですが、手を振る余裕はなし。しかも苦しくなってすぐ立つし、かっこ悪…。

あとで妻がビデオで撮ってくれた動画をみたら、いやー息継ぎがでかいでかい!
毎回ブハーっと顔全体を水上に出してました。全然イメージと違うのね。

1周終わってまだ先が長いな、と心が折れそうになる私。
そんな時こそコバンザメ。この頃には周りもだいたい同じレベルの人たちなので、程よいペースの人の真後ろか斜め後ろについて連れていってもらいます。

腕が重たくて水を抑える力がなくなってきました。

ようやく少し平常心を取り戻し、遮二無二ピッチを上げ過ぎていたことに気づきました。
少しピッチを落としてグライドの時間を長くしました。これでも特にスピードが落ちるわけではないんですね。早くそうすればよかった(なんか同じようなことを過去の同大会レースレポートで書いた気がします。進歩してないな…)。

相変わらず時々立ってハアハアしながら、なんとか2周めも終了。
あと1/3周!

スイムアップのスロープはまだかまだかと思いながら泳ぎます。
なかなか見えてこない。周りもヘロヘロ。私もヘロヘロです。

ようやく見えました。何とかかんとかスイム終了〜!
手すりにつかまりながら、よろよろとプールからあがりました。

トランジション1

ヒタヒタと走ってトランジションエリアへ。

プールからの動線は確認していたので、ラックの列は間違えずに進入できたのですが、結局自分のバイクに気づかず少し通り過ぎてしまいました。
焦ってますね。
自分の愛車はすぐに目につくだろうと思っていたのが甘かったです。

スタート前にバイクをトランジションにセットした時よりも、全員分のバイクがセットされたラックはギュウギュウ詰めで、一台一台のバイクは遠目からは重なって判別できません。

トランジション風景ぎっちり!

ちゃんと各ラックに表示されたナンバーを見ていけばよかったです。
あと、バイクそのものよりも地面に目立つ袋を置いておくのもいいかもしれません(もちろんコースにはみ出ないように)。

お、でもバイクがまだ結構残ってる。そんなに遅いわけじゃないぞ、とテンションが上がりました。

えーと、ゼッケンベルトを腰に巻いて(バイク時はゼッケンが後ろにくるように、ランは前)、サイコン代わりのPolar RC3GPSを腕につけてバイクモード起動(GPS捕捉までは時間がかかるかもしれませんが、GPSを捕捉しなくても距離、速度、ケイデンスは分かるのでどっちでもいいやと思いつつ)、ヘルメットかぶってストラップをロックして(ロックしないとヘルメットをかぶったと見なされず注意されます)、バイクシューズを履いて。

あせあせ!

足拭きタオルを用意していたのですが、気が急いて飛ばしました。バイクで走っているうちに乾くだろうと(たしかに乾いたのですが、次のトランジションでやらかします)。

靴下なし、グローブなし、おまけにサングラスもなし!

日差しも強かったし、目も乾くのでサングラスはした方がいいのですが、今回は敢えてサングラスなしでいきました。
というのも、ヘルメットとサングラスの相性なのか、私の鼻筋の骨格の問題なのか、エアロポジションをとって上目で前方を見る時にサングラスの位置がどうしても低くなってしまい、サングラスの上フレームとヘルメットの隙間から前を見る形になってしまうんです。
これが煩わしくて、もう無しでいいや!トランジションでやること一つ減るし、と決めたわけです。
結構プロ選手でもサングラスかけてない人見かけますしね。

あと今回心拍ベルトもつけませんでした。あれ、結構まごつきますし、レースでは心拍数を見て走ることはありませんから。

バイクパート

バイクをラックからおろして出発です。

さぁ、ここからはノンストップだぞ!
なにせバイク10km、ラン1kmちょっとですからね。

100mぐらいでしょうか、バイク乗車ラインまでバイクを押してカツカツ走ります。
乗車ラインを越えて数歩走ってから、そのままの勢いで飛び乗りました。
ここはうまくいった!でもクリートがなかなかはまらずオタオタ。

しばしまごついた後、ようやく両足カッチリクリートもはまりました。

いくぜ!

コースはこれまで出場した9月の大会(チームケンズカップ)とまったく同じなので、だいたいわかっています。

アップダウンはゆるやかなものが少しあるぐらいの平坦コースなので、バイクのフロントギアは初めからアウターにしておきました。

しばらく行くと道幅の細いストレートがあり、180度のヘアピンカーブがやってきます。
ここは無理せずしっかり減速して、回ります。

コース上で注意するポイントはここぐらいで、あとは道幅も十分にあり、選手で詰まるようなことはありません。
エアロバーをにぎって、ひたすら自分の走りに集中するのみです。

しかし、

あれ?

ちらっとPolarを見ると、時速30kmちょいしか出ていない。
たった10kmなので、時速35kmオーバーぐらいでかっ飛ばせるかなと目論んでいたのですが、むむむ?

今までアベ33km/hで走れていたコースのはずなんですけど、おかしいな。
このところのバイク実走練習でももう少し走れていたんだけど。
そんなにスイムの疲れがバイクに出るのかなぁ。たしかにバイク~ランのブリックはやったけど、スイム~バイクはやってないから、どの程度影響が出るかは把握していませんけど。

腑に落ちないものの体感的にはかなり飛ばしているぐらいの負荷をかけているつもりです。
その証拠に、結構早めに大臀筋に乳酸がたまってきました。
やはりエアロポジション主体で行くと、前傾が深くなって股関節を大きく折りたたむので、腿よりもお尻にきますね。

そんなペースでもほとんど抜かれることはなく、じわじわと前走者を抜いていけたので、ペースが上がらないのはみんな同じ?
その日は風速3mとアナウンスされていて、たしかに会場までバイク自走で来る間も結構風を強めに感じました。
まぁ、周回コースなんで終始向かい風のはずはなく、理由はそれだけでもないんでしょうけどね。

思い通りに飛ばせないことにふがいなさを感じつつ、あっという間に1周終了。
いいペースで走る同ウェーブの人がいたので、抜きつ抜かれつしながら一緒にいきます(もちろんドラフティングじゃないですよ)。

スピードがのらなかったもう一つの可能性としては、タイヤの空気圧があります。
またあらためて検証しようと思いますが、勝負ホイールにつけた勝負チューブラータイヤのVittoria Corsa CX は空気の抜けの早さで有名なようです。
それにしてもここまで早く抜けるか?と思う場面が何度かあり、このレースの後実家に戻ってきてポンプをつけてみると半分ぐらいまで減ってました。
朝に8barちょっとまで入れておいたのですが。それともこんなものなのかなぁ。

まぁ、走っている間はタイヤのことは頭に浮かばず、ただハアハアペダルを回すのみ。
あとでPolarのデータを見ると、ケイデンスは100。
普段よりも回していたようです。一枚ギアを重くしてゴリゴリいってもよかったかな?
アベが31.3km/h。うむむ、やはり気のせいではなく、いつもより遅かった…。距離も半分なのに…。

そうこうするうちに2周目も終わりに近づき、降車の人を左に誘導するパイロンが見えてきました。
乗りながらバイクシューズを脱いで、トランジションまで裸足で走るという手もあったのですが、結構脚に疲れがきていて、どちらにしてもそんなに早くバイクを押しながら走れる気がしなかったので、普通にビンディングを外してバイクシューズを履いたまま走ることにしました。

降車ラインぎりぎりまで行ってストップするのではなく、やや手前で減速しながら、さっと飛び降りて、バイクを押しながらラインを駆け抜けます。イメージ通りうまくいきました。

やはりあっという間だったバイクパート。残すはさらに短いランパートです。




トランジション2

バイクを押しながらヨタヨタ走ってトランジションエリアに戻ります。

バイクラックの間のコースは一方通行で、バイクスタート時にバイクをラックから降ろして走った道をそのまま逆戻りすることはできません。
ぐるっと大回りしてくる必要があります。ここ、スタート前にちゃんと確認しておかないとまごつきます。

トランジションエリアは狭いので、基本もう追い抜きはできないのですが、私がハアハア言いながらバイクを押していたら、前の人に追いついてしまったところ、ちょっとスペースがあるところでその前の人が横にそれて私の通過を待ってくれたんですよね。

自分もレース中なのに、なんてジェントルマン!

お礼をいいつつ、先に行かせていただきました。

バイクをラックに戻してヘルメットを脱ぎます。ラックはまだだいぶ空きがあり、結構早く戻ってこれたかもな、と期待する私です。

Polarのバイクモードを終了して、あらたにランモードを起動(バイクパート中にGPSは捕捉しているので、一度捕捉していると次はすぐにGPSを拾います)。
たまらずどっかり座ってバイクシューズを脱いで、ランシューズに履き替えます。
シューズはお気に入りのサッカニー!

シューレースはゴム製のキャタピランにしているので、すぐに履けます。

 

多少まだ足裏が濡れていて、汗をかいていたこともあると思うのですが、湿った足裏がひっかかって、靴を無理やり履いたらインソールが中でぐにゃんとつぶれてしまいました。足拭きタオルをセットしていたと先ほど書きましたが、スイム終了後に拭くのを飛ばしたため、もうすっかりタオルの存在が頭から抜け落ちて、今回も足を拭かずにシューズを履こうとしてしまいました。

サッカニーはインソールがやわらかいので、こうなってしまうんですよね。
レースの時だけもう少し固めのインソールに変えておくか?Super feetのいいやつを持っているんだから。
でも、それだとサッカニー特有のやわらかな感じが消えてしまうかな。うむむ、今後の検討課題だな。
ちゃんと足を拭けば問題ないんですけどね。

どうする?

一度靴を脱いでインソールを直すか?

ええい、ままよ!超短距離なんだからこのまま行っちゃえ!

10kmとかなら絶対直すべきですけど、これだけスーパースプリントレースだと、1秒の違いで順位が変わるかもしれません。

ゼッケンベルトを前に回して、Polarのスタートボタンを押して出発です。

ランパート

さぁ、たった1周のランパートです。

折り返して戻ってくるだけだから、好きなだけ追い込んでいきましょう!

なーんて威勢よく駆け出したものの、当然ながら脚は重たい…。
でも、このところ週1でブリックランをやっていたので、バイクの後の走りにくい感じはある程度想定済みです。

練習では彩湖をぐるぐるバイクで走った後でも、2km程度ならキロ4分ちょい、1kmなら4分を切って走れていたので、距離短縮(1.6km)になったランパートは目指せキロ4分切り!

(彩湖はブリックラン練習がしやすいのです。詳しくは「ロードバイク乗りのための彩湖トレーニングガイド【周回練に最適】」)

しかし、思ったよりペースがあがってきません。

バイクで踏みすぎたんでしょうか。

いや、何よりこの暑さのせいでしょうか。

やはりこの猛暑でいつもと同様のパフォーマンスというわけにはいかないのか。

ペースを上げたくても心拍数があがって心臓が追いつかないような感じです。
抜かれることはなく、抜いていく一方ではありましたが、イメージしていたようには走れません。
猛烈に苦しくなってきて、あぁとまって歩きたい…と思いながら必死に走ります。

折り返し地点に到着。
本当ならここをあと二回通過しなければいけなかったかと思うと、ぞっとします。
もういっぱいいっぱいです。

どうせあと半周なんだからペースを上げよう!と自分を奮い立たせるのですが、無理なものは無理。

逆に、腹部に刺しこむ痛みが襲ってきて、ペースダウン…。
これは呼吸で負荷をかけ過ぎた時に起こる横隔膜の引きつりかと思われます。
翌日からみぞおちのあたりがしばらく筋肉痛になりましたから。

それでも勝手知ったるコースなので、ラストスパートすべき地点も体が覚えています。
ギャラリーが増えてくる最後の直線からスピードアップ!

この時だけはスピードが出せるんだから、やはりそれまでは脳がブレーキをかけてるんでしょうね。

沿道から、わー速い、という声が聞こえて、うれしい反面(いや、最後だけなんですよ、すいません…)と心で恥じました。今度はラストスパート以外の場面でもそう言ってもらえるような走りをしたいですね。

単独ゴールをもくろみ、前走者たちをごぼう抜きして、なるべく距離をあけるようにがんばります。
フィニッシュゲートが見えてきました。

実況の人が何か言ってます。
「ゼッケンナンバー○○の○○さん、子供が生まれて初めてのトライアスロンということですね。うんたらかんたら(最後は聞く余裕なし)」

おぉ、申込み時に書いておいた出場に向けてのコメントを読み上げてくれている。
初めてなのでうれしい。

そうだ。妻の妊娠、娘の誕生、新生児の子育て、色々あってトライアスロンから遠ざかっていたけど、今日ここでようやく戻ってきたんだ!
海じゃなくてプールのレースだし、距離もえらい短いし、自慢できるようなタイムでもないけど、それでもとにかくこの苦しくて楽しくてやりがいのあるトライアスロンに復帰することができた!

やったー!と両手を上げてゴールテープを切りました。

もう走れません。ふらふらです。

フィニッシャーズタオルをもらい、アンクルバンドを外してもらいます。
観客の中に妻がいました。両親も見えました。しかし、呼吸を整えないと動き出せません。




ゴール後

落ち着いたところで、妻たちのところへ行ってみました。
すると…

ベビーカーに乗った娘が泣き叫んでました。

今までぐっすり寝ていたそうなのですが、ふと起きた瞬間にちょうど私の父(おじいちゃん)がぬっと覗き込んでいたため、びっくりして泣いているとのこと。年配の男性が一番苦手な娘です。

そんなこんなで、みんなであわあわあやして、無理やり無事ゴールの集合写真(泣き叫ぶ娘を真ん中にして)を撮って、ゴール後の余韻も吹き飛びました。
私は着替えるために一人レース会場へ戻りました。

プールが会場なだけに青空シャワーがあって、思いっきり汗を流すことができます。

この瞬間が最高に気持ちいい!

周囲の完走した人たちもみんないい顔しています。

で、着替えたり、補給食を食べたりして、一息つきます。
しばらくしてトランジションエリアが開放されたらバイクのピックアップをして会場を後にしました。

公園の池でボートに乗っていたという妻たちと再合流して、おにぎりなどを食べていると、「これからゴールパーティーを開催します」というアナウンス。
なんだなんだ、そんなの9月の大会ではなかったぞ、と思いながら、再びのぞきに行ってみると、テーブルにから揚げや焼きそばなどが並んでました。へー、豪華ですね。

アフターパーティー

フィニッシャーズタオルも9月大会ではもらえないし、意外に違うもんですね。

せっかくなので、ちょっとパクパクつまませてもらって、表彰式を少し見てから帰りました。

私はバイクで、家族は車で実家に戻り、そこでおつかれさまの乾杯!
ビールもここ1週間は控えていたので、やはり最高でした。

リザルト

すぐに公式サイトにリザルトが発表されていたので、確認しました。
自己計測のデータとともに見ておきます。

総合タイム 42分39秒(総合順位44位/完走388人中、年代別11位)
スイムラップ 13:08(173位…)
バイクラップ 23:12(40位) Ave. 31.3km/h
ランラップ 6:19(28位) Ave. 4:11/km

今まで出場していた9月大会とは参加者の数も違うし、結局距離も変わってしまったので、比較はできませんが、まぁスイムが遅く、バイクまぁまぁ、ランで盛り返す、毎度のお決まりパターンと言えばお決まりパターンですね。

唯一スイムだけは距離が変わっていないので、一昨年と比べてみると、40秒ぐらい遅くなってました。それでも全体の真ん中ぐらいのタイムで上がれているので、昔に比べると大きな進歩です。

バイクとランはやはりペースが遅かったですね。
暑さのせいもあるんでしょうけど。

バイクとランが短縮されずに通常の距離だったら、総合順位はもう少し上に行くことができたと思いますが、そこまで変わりはしないでしょうね。

誰が見ても、スイムを強化するのが手っ取り早いことがわかるタイムですね、はい…。

今回泳いでみて、750mですらいっぱいいっぱいだった私。
一応スタンダードの1.5kmのスイムも2回(海1回湖1回)泳いだことはあるのですが、とても今もう一度泳げる気がしません。
プールだったからよかったものの、海であんなに苦しくなったら絶対パニックになります。

そんなわけで、スイムは一から鍛え直さないとだめだな、と心に誓ったレースでした。
長くなりましたが、昭和記念公園トライアスロン2016のレースレポートでした。

 

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ABOUT ME
mahhy
ヒツジ年生まれのアラフォーサラリーマン。仕事に励みつつ、余暇をこよなく愛する。トライアスロンから子育てまで、やりたいことが山積みだ。
『アラフォーからのトライアスロン』出版中!

私、AmazonのKindle書籍として
『アラフォーからのトライアスロン』を出版しました!

内容を一言で言うと、館山トライアスロン挑戦記です。
読み終わったら、あなたは必ずトライアスロンをやりたくなる!!

というわけで、ぜひ試し読みしてみてくださいね。

 

追記:Kindle Unlimitedなら読み放題で読めます。